シャッター・マウンテンシャッター・マウンテン
(2013/02/28)
北林 一光

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評価 4.6

山の話で北アルプス漆沢渓谷というところが舞台だ。
これを雨の日に読んで、もう怖くて怖くてたまらなくなった。

幽霊が出るという噂の山。
そしてそこにあるホテルと山小屋が雨の土砂崩れによって封鎖される・・・

山と言う場の脅威、自然と人間との調和の仕方、そして山に秘められた過去の暗い記憶。
そういうものが渾然となってこちらに迫ってきた。
子供を亡くして以来うまくいかなくなっている夫婦、そして品の良い一人の老人、警察官、山小屋の若者と管理人など、登場人物も多彩でありおのおのよく描かれているのだが、あっけなく死んでしまう人が多いのがちょっと気になった。

途中までこれをミステリとして読むのか、ホラーとして読むのか、またミステリだったとしたら『超常現象ありき』のミステリとして読むのか、そのあたりがうろうろっとわからない気持ちになったのだった。
いずれにしても怖いことは確かだったのだが。