2013.04.16 風の歌を聴け
風の歌を聴け (講談社文庫)風の歌を聴け (講談社文庫)
(1982/07)
村上 春樹

商品詳細を見る


評価 5

今読んでみても決して色褪せず斬新だなあ、格好いいなあ、と思う。
最初これを読んだ時に思ったことは今でも健在で、
(これはもしかして外人が書いたものを翻訳したのではないか)
ということだった。

バーでの友人鼠との洒脱な奥深い会話が光る。
そして以前に気づかなかったのだが、鼠が指を順番どおりに折って数える場面が出てくるけれど、これが知り合う女性が9本指ということに繋がっている(のかもしれないということ)ことだ。
指に注目していると言えよう。

また三人関係している女性がいる、と言っているが、
この中で自殺した女性というのは、ぱっと読むとものすごく前に起こった事のように読める。
ところがよく読んでみると、これは、かなり直前の話だということも再読してみてすごくわかった。

全編にあらゆるジャンルの音楽と文学が溢れていて、若き鬼才が現れた瞬間だったのだと改めてこの本を読んで実感したのだった。