2013.07.15 美しい心臓
美しい心臓美しい心臓
(2013/05/22)
小手鞠 るい

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評価 4.4

女性の心の叫び、切なさという言葉では切り取れない心の闇と空しさ、そういうことの一切がじわっと伝わってきた一冊だった。
不倫という言葉にしてしまうと軽くなるのだが、彼女の血を吐くような愛し方というのもとてもわかったのだった。
殺したいほど好き。
死んでしまってもいいそうすれば自分のものになるからというほど好き。
つかの間の海外旅行で、夢のような刹那の生活を送り、そのラストに向けての悲しい結末を予感して震える気持ちの葛藤。
そういうのもまた痛いほど感じられた。
外から見たら不倫、その重みを彼女は知る。
けれども、彼女から見たらこれは一生に一度の燃え尽きてしまうような愛なのだ。


なのだが・・・・
個人的に男が関西弁というのでまずなんだか微妙な気持ちになる。
更に、途中で別れるきっかけのある出来事があるのだが、それにもとても微妙な気持ちどころではなく、(この男死ね(愛しているのではなく勝手なので死ね)ぐらいの気持ちになってくる。
ここで女性側のほうが、至高の愛、命をかけた愛としているものが一気に高みから落ちてくるではないか。