ランチのアッコちゃんランチのアッコちゃん
(2013/04/17)
柚木 麻子

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評価 4.4

アッコちゃんは可愛いアッコちゃんではなくて、同じ職場にいる上司の実に厳しい偉丈夫のアッコちゃんだ。
表題作では、部下の(失恋による)落ち込みにある提案を出す、
いわく、私にあなたのお弁当を差し出して欲しい、その代わりにお金は出すから私の指定したレストランに行ってお昼ごはんを食べてくれないか、
というものだ。

お金とレストランに釣られて最初のうち渋々通う部下の三智子が段々そのレストランで、また行く途中のジョギングで、人で癒されていく姿が好ましい。

そのあとは、会社が倒産したらしく、その後のアッコちゃんと三智子なのだが、さすがにアッコちゃん上司はワゴンでポトフを売ってあらゆる所に出没している。
そこにもう別会社にいるのだが、一緒に加わる三智子・・・

・・・
心が弱っている三智子に見えてくるものが、人であったり、その人から伝わる何かであったり、ある時には食べ物そのものであったりする。
そこが読ませるところだと思う。

ただ・・・ちょっと全体に薄いかとは思った。
軽く読むのにはいいのだろうなあと思ったりした。