2013.10.04 教場
教場教場
(2013/06/19)
長岡 弘樹

商品詳細を見る


評価 4.6

こんなに警察官になるための学校が大変なんて全然知らなかった。
これって、海外のSPとかを育てる機関を映画で見たことがあるがそれのようだ。
卒業できる人というのが、そもそも篩(ふるい)にかけられた人たちであり、ここの様々な事に耐えてきた人たちなのだ、というのも知らなかった。
辞める人(途中で脱落する)がこんなに多いとは。

様々な事というのは、教官が厳しく辞めるに追い込まれると言うのもある。
生徒同士の軋轢もあり蹴落としあいもある。
連帯責任があるので、それは恨みを買いやすいだろう。
更に、学科試験があり実技があり、厳しい寮生活があり、難癖をつけてくる教官がありと、それは厳しいものだ。
でも何よりつらいのは、人の悪意というのがむき出しになっているところだ。
それは、ちょっとしたことで始まったり、意図した嫌がらせに対して始まったり、始まりは色々なのだが、人を傷つけ人の心を蝕んで行く。

この本はその特殊な場所警察官を育てる教場で、色々なことが起こってその事件の顛末というのを冷静に紐解くのが、白髪の風間教官だ。
様々な事件が起こるのだが、体に対する何かと言う事件が一番読んでいてこたえた。
特に耳は・・・・今でも耳がぞくっとするくらいだ。

そしてラスト、意外な風間教官のある出来事がわかる。
最初のほうに何度か指摘されているが、なるほど、こういうことかと思った。

まだ風間教官の生い立ちとか来た道などなぞも多いので、是非是非続刊を読んでみたい。

以下ネタバレ
・風間教官は義眼であった。