十一月に死んだ悪魔十一月に死んだ悪魔
(2013/09/25)
愛川 晶

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評価 4

最初のところで全くわからない悪夢のような土の中から人の手が・・・という場面で始まる(これがプロローグ)。
そして更に「空間1」という不思議な記憶のない男が、どこだかわからない場所で監禁されているという衝撃の話が入ってくる。
更には、メールで、誰がどういう意図で誰にあてたのかわからない手紙が入ってくる。
そして、売れてないホラー小説家(家庭崩壊しているらしい)が主人公として出てくる。
このあたりから、小説家ということであることは予測がついていくのだが・・・・

メールの意味というのが最後のほうになってわかってくるのだが・・・
しかしこの不快感というのはどこから来るのだろう。
それが意図したもの、というのであれば成功なのだろうが、私には、解離性障害と産業廃棄物のトラブルと特殊な人形に詳しくなった(のが大きい)と言う感じが残った。
途中で、この小説家のうだうだに、付き合いづらくなってくるのだ。
話は入れ子状態で非常にこみこみしているのでそこは紐解けていく時に楽しいのだが、紐解ける快感というのは感じられなかった。
主人公の実像と言うのが、折々にわかってくるからだろう。
意外性というのが最後のパンチでもうひとつ欲しかったような気がした。

また個人の趣味になるだろうが、性描写が多くて辟易というのもマイナスポイントになった、私にとっては。