2013.11.26 雀蜂
雀蜂 (角川ホラー文庫)雀蜂 (角川ホラー文庫)
(2013/10/25)
貴志 祐介

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評価 4.4

最後の意外な展開には驚きはしたものの、それよりも私が面白いと思ったのは、「雀蜂との攻防」だった。
最初どういう状況かわからないまま一人取り残されている男。
そこにもう一回刺されたら死ぬと言われている雀蜂の羽音がしている・・・

これが家全体の色々なところにトラップのように仕掛けられている。
あるところは巣、あるところは違う蜂、どこをあけても蜂が出てくる。
この防御のために、追われる男は一生懸命知恵を出して防御する。
色々なもので。

これは何に使うのだろう?と思っているような細々とした物をリュックにいれ、それを次々に駆使してなんとか蜂の襲撃をかわそうとする。
この知恵比べのようなところがとても楽しい。
一方で、「妻が出て行って、この全てを妻が仕組んだ」と恨みながらこの一連のことをしているので、そこは読んでいる私も同調して、(ひどい妻だなあ・・・がんばれ!)
と言う気持ちになってくる。
どこかに違和感を感じながら。
パーティー場面、ダブル・・・・
そのあたりの違和感の感じさせ方(伏線)がとても上手だと思った。