2014.02.19 なぞの転校生
なぞの転校生 (講談社文庫)なぞの転校生 (講談社文庫)
(2014/01/10)
眉村卓

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評価 5

ドラマ24(テレビ東京系列・テレビ大阪もやっているよう)で放映されているこのドラマが大変面白いので、何十年ぶりかに再読してみた。
私の中で、かなりこれとねらわれた学園が混ざっていたのもあって。

話はそれはそれは懐かしく、ドラマをみていた時に(高校生だっけな?)とぼんやり疑問に思っていたが、やはり原作では中学生だった。
それはまだ、だから幼く、恋にも発展していない淡い広一君のみどりへの想いが初々しい。
周りの中学生の感じもとても中学生らしい中学生で、むず痒くなるような青春物語でもある。

突然美男子の転校生がやってきて、その転校生がスーパー転校生で人気者であって。

そういうのを学生時代夢見ていたように思う。
更にこの話は、その転校生が別次元からきていて、その仲間たちもいるという異常事態が起こっていく、となっていて、面白さがSFの王道の面白さ、だと思う。
あり得ない出来事が次々と起こって、そこで反目していた広一が一番の理解者に変転するあたりも読ませたし、みどりが新しい転校生に心惹かれるところもぐっと来た。

そして核戦争のことがあるのだが、今の時代これを読むとなんてつらいのだろう。
核戦争こそないものの、311以降の日本の状態、決してこの話を単なるお話とは読めないだろう。

眉村先生のあとがきも加わっていて(2013年10月時点のあとがき)、眉村先生いつまでもお元気で!と思ったものだった。

(そしてドラマはこの小説をベースにはしているけれど、全く違った叙情性溢れる素晴らしいドラマになっていると思った。
ムー君もいいし、みどりもいいし、あと不思議な山沢典夫君もまた)