城の中のイギリス人 / A・ピエール・ド・マンディアルグ、澁澤 龍彦 他

評価不能

異端中の異端文学。
読んでいてぜいぜい苦しくなるほどの異端さだった。
翻訳が澁澤龍彦というのでおおいに興味を持って読んでみた。

城の中にある外交官だったイギリス人がいる。
そこに招かれた友人の目から通して見た、その城での饗宴と性の宴。
ここは城なので何しろやりたい放題だ。
イギリス人モンキュが集めた屈強の黒人達(黒人と言うのも意味がある)。
また女性も若い処女から娼婦めいた女、年上の貴族、とあらゆる階層、あらゆる年代を取り揃えている。

性というのはやることをやれば、あとは異常な行為に入るだけというのが改めてよくわかった。複数でそういう行為を行う、とかそんなのは可愛らしいものだというのもよくわかった。

人間にとって禁忌であることはそれは動物との交わりであり、
暴力、破壊、そして究極は死ということである。
氷で作った張り型で女性を犯す。
次から次へと人を変える。
生意気な事を言った女の子を蛸の水の中に投げ込み、蛸にまみれさせながら犯す。
そういう連続の話がある。

また食事の場面もすさまじい。
食事、というのもまた性につながることなのであって、ここでも禁忌の人糞を食べる、甲殻類に包んだあれこれを貪り食う。ここでは食事は単なる食事ではなく、性にいたるプロセスであるのだと思った。

ラストの子供と母親の話のある部分は私は読めなかった。あまりに残酷すぎて怖くなったのだった・・・