2014.03.12 北天の馬たち
北天の馬たち (単行本)北天の馬たち (単行本)
(2013/10/19)
貫井 徳郎

商品詳細を見る


評価 4

途中まで素晴らしかったのに・・・という残念な思いでいっぱいだ。

横浜馬車道にあるペガサスという喫茶店の二階に二人の探偵が事務所を開く。
喫茶店の大柄なマスター毅志は二人に心惹かれ、探偵の真似事のようなことを手伝わせてもらう。
しかしその真相は・・・・


謎めいた二人の探偵。
彼らが言った事にしたがって喫茶店マスターは行動を起こすのだが、いちいち引っかかる出来事が起こり、これは真相ではないのか、ということがマスターの胸をよぎる(同時に読者の胸もよぎる)

まず最初の事件も次の事件も探偵の彼らの胡散臭さが非常に目に付く。
この胡散臭さが好ましいし、どうやって終結するのだろうというところもまた興味が沸く。
二人の本当にやっていることとは何か。
どうしたって隠された秘密にどきどき期待感が高まっていく。

が・・・・

また毅志がこの二人に強烈に惹かれる要素というのが今ひとつ曖昧だったように思う。
謎めいた人たち、そして軽妙洒脱な話をする人たち、だけではここまで惹かれないだろうから。

以下ネタバレ
・肝心の理由が親友との絡みの話・・・
親友がここもまた、なぜこれだけこの亡くなった親友のためにやってあげるかというのが見えてこなかったように思う。
ここにもっと強烈な何かがあれば!もっと三人を結びつけるなにものかがあれば!
「ここまでやってあげるモチベーション」というのがわからない。
文章を読んでいく限りではこの人たち、これだけのことで本当に親友、なんだろうか、その人のためにここまでやるのか、と思ってしまったのだ。