シェイクスピア全集 (〔14〕) (白水Uブックス (14))シェイクスピア全集 (〔14〕) (白水Uブックス (14))
(1983/01)
ウィリアム・シェイクスピア

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評価 5

必要があって再読。

話の中で有名なエピソードは
・結婚相手の箱選び
・肉を切って血を出さないシャイロックへの通達
なのだが、他の部分も改めてじっくり読んでみると実に面白い。

まずポーシャの慈悲論(シャイロックに裁判で慈悲をこう場面)は圧巻で、これだけ言われても尚且つ心を翻さないシャイロックがすごいなあと思った。
そして差別もろもろがまたすさまじい。
シャイロックは悪い奴だがこれだけ痛めつけられていて(何しろ財産も失い、娘も改宗させられ結婚でさらわれていき)現代の目から見るとお気の毒と言っていいほどの罵倒され具合だ。
しかもそれがユダヤ人だからというのが根本にある。

後半指輪問題が起こってくる。
男性に化けたポーシャと侍女の二人が自分の結婚したての旦那から指輪をわざと奪い、あとでちくちく攻め立てる所だ。
ここが案外長くそして読んでいて心の綾が出ていて非常に面白い場面だった。