2014.04.06 波形の声
波形の声 (文芸書)波形の声 (文芸書)
(2014/02/14)
長岡 弘樹

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評価 3.8

短編集だからか。
がつん、がなかったように思えた。
それぞれの作品で、日常の悪意とかねじれとかがある事件を引き起こしている。
アイディア的には中くらいだなあと思ったのだった。

表題作は、いじめられっ子がある万引きの犯罪を目撃する、ところから、誰が犯人かというのを追い詰めていく話だ。悪意の話なので、読んでいて決して心地は良くない。
大人の人間が大人になりきれないというところが私には何だかやるせなかった。
またカニが横歩きしない最初の話というのが後半繋がっているのだが、そのあたりの繋がりがすとんと落ちなかったのだ。

準備室、は大人の人間関係が子供の人間関係に及ぶと言う話だ。
子供の人間関係があることからわかるのだが、このあること、が、納得できるようで納得できない、これだけで判断できるのか。

黒白の暦は会社の話で種無しびわが絡んでくるのだが、オチ(というかラスト)がこれまた心地よくない。
なんだか品がないなあ・・・と思ってしまったのだった。