村岡花子エッセイ集 腹心の友たちへ村岡花子エッセイ集 腹心の友たちへ
(2014/02/24)
村岡 花子

商品詳細を見る


評価 4.9

よくぞ復刊してくれたと言う思いでいっぱいだ。
花子とアンの効果なのだろうが。

村岡花子のエッセイが詰まっている本だ。
彼女の生き方、そして日常に起こった小さな出来事、東洋英和に学んだ日々のこと、懐かしい先生、そして家族の喪失と書いていることは多彩だ。
村岡花子という人の生真面目さが前面に出ているような作品だった。

中でも印象深いのは、子供が小さくしてなくなったという話だった。
自分が人混みをつれまわしたので病になったと言う自分を責める気持ち。
神様はなぜ助けてくれなかったと思う気持ち。
このあたりの揺らいでいる気持ちがきめ細かに現れていた。
また先に亡くなった夫がいたら、彼のいない日々をどう過ごして何が足りないかを見つめる、そのまなざしのようなものもそこここに見られるのだった。