ミロのヴィーナスはなぜ傑作か?: ギリシャ・ローマの神話と美術 (小学館101ビジュアル新書)ミロのヴィーナスはなぜ傑作か?: ギリシャ・ローマの神話と美術 (小学館101ビジュアル新書)
(2014/02/03)
高階 秀爾

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評価 5

タイトルのミロのヴィーナスはなぜ傑作か、というのはこの本の一部分でしかなく、ミロのヴィーナスの8頭身の話から副タイトルのギリシャ・ローマの神話と美術の方がメインの話となっている。
ヨーロッパの絵画を見るにあたって必ず必要になってくるギリシャ・ローマの神話と美術。
それをどのように絵画の巨匠たちが描いてきたか。
同じようなテーマの下に描かれていても、作者によってどのように変容してきたかというのがつまびらかになっていっているところが好ましいし、ぐいぐいこの世界に引き込まれてしまう。
神々のなんとエロティックなこと、美女たち、英雄たちの苦悩も喜びもこうして絵になっていたのか、と主題が同じで絵が変わってくるのを堪能した。

新書でありながら図版が非常に多いので(だから新書でも子のお値段になってしまうのだろうが)そこも好感が持てた。
高階先生のいつもながらの丁寧な解説と初心者向けとは思いつつも、非常にためになった一冊だった。
何度も繰り返し見ることになりそうな一冊だ。