2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1727ページ
ナイス数:217ナイス

三谷幸喜のありふれた生活 12 とび三谷幸喜のありふれた生活 12 とび感想
ちょっと衝撃の巻ではありましたが(涙)、いとおしい日々を大切に心に刻んで・・・・。身辺雑記ではありますが、エッセイ全体に漂うほのかなペーソスがたまりません。他人は勿論ですが自分をも客観視していて、かなり自意識高いと思われる作者のエッセイですがぐいぐいと引き込まれます。舞台、映画、と俳優さんに接することから、俳優さんへのあれこれも描かれていますが、ここも秀逸、観察眼が光ります。本と映画の話も楽しく、個人的にはダールのキスキスの中のこの一編を、この「目」でもう一度再読したいと思いました(映画も見たいけれど)
読了日:4月24日 著者:三谷幸喜
愛の国 (単行本)愛の国 (単行本)感想
前作2作も読んでいて(傑作だと思います、特に猫背の王子は)期待度大で読み始めましたが。ああ・・・この設定は必要だったんでしょうか。近未来だかなんだかわからないけれど架空の日本でゲイ反対の政権の世界。時にヒットラー政権と比較しながら、そして巡礼しながら(東西の巡礼がある)、ミチルは進む進む・・・きめ細かい言葉の使い方、冒頭の墓に倒れている壮絶なミチルの美しさ、ほとばしる官能描写、情熱、と見るべきところはたくさんあるのに、設定が惜しい。普通の日本でこの物語描けなかったものだろうか、と歯噛みする思いです。
読了日:4月23日 著者:中山可穂
女のいない男たち女のいない男たち感想
読もうと思えば、さくっと早く読める本なのですが、あえていったりきたり割合時間をかけて読みました。ドライブ・マイ・カーは、運転手がラストあたりで簡潔に言った言葉が印象的。イエスタデイは過去のセピア色の話だから余計にいとおしい、関西弁のビートルズナンバーが光ります。独立器官はタイトルが秀逸、後半になって二つの意味が浮かび上がってきます。シェヘラザードは是非このあと、を読みたい。そして私は木野の不思議な捩れた空間の話(ねじまき鳥を思いますよね)、ただただ女性の決定的な喪失を見つめる表題作が好みでした。
読了日:4月23日 著者:村上春樹
ミロのヴィーナスはなぜ傑作か?: ギリシャ・ローマの神話と美術 (小学館101ビジュアル新書)ミロのヴィーナスはなぜ傑作か?: ギリシャ・ローマの神話と美術 (小学館101ビジュアル新書)感想
該博な知識、専門性が高くありながら、誰にでもわかりやすい文章でいつも高階先生の本は美術の世界の扉を開いてくれます。この本もまさにそうで、タイトルも勿論刺激的ですが、ヨーロッパ絵画を見るにあたって必ず必要になってくるギリシャ・ローマの神話を巨匠の絵画を使って実に明確に分析してくれています。同じ主題でも別の画家が描くとこうも違ってくるものかというのも見所のひとつでした。入門書ではありますが読んでいてわくわくします。図版が多いのでそれも嬉しい(その分お値段が高くなっていますが、この価値あり)
読了日:4月23日 著者:高階秀爾
穴感想
一見普通っぽいけど奇妙に歪んでいる家族。しかも視点が主人公からのみなので、本当に存在しているのかどうかすらわからず・・・そのあたりが面白かったです。黒い獣、謎の穴、と解明しないまま話は進みますが、「絵」が浮かぶので思わず読み耽ってしまいました。
読了日:4月6日 著者:小山田浩子
波形の声 (文芸書)波形の声 (文芸書)感想
日常に起こった事件の短編集。あと一歩か・・・・
読了日:4月6日 著者:長岡弘樹
東京日記4 不良になりました。東京日記4 不良になりました。感想
さくっと読めます。虚実入り混じっている日記(だと思うのですが)が魅力的。イグアナの話は本当なのか、前髪を切った顛末の話(笑った)は本当だろうが、じゃあイグアナの話と前髪の話の違いってなんだろうと思いました。日常を普通につづっているようでこの面白さは、ただもんじゃない!と毎回思います。
読了日:4月6日 著者:川上弘美