本棚探偵最後の挨拶本棚探偵最後の挨拶
(2014/04/16)
喜国 雅彦

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評価 5(飛びぬけ)

ああ・・・・これが終わりとは!!!
是非続けて欲しい。
今回の単行本の仕掛けは、口絵と日下三蔵さんのお言葉入りの月報紙(じゃなくて栞と言うのか、なんというのか)だ。
口絵にまず惹かれ、本棚探偵の旅にスタート!

喜国雅彦の文章を読んでいると旅しているような気持ちになるのだ、それも遠い遠い旅を。
自分が心から愛しているものを語っているので、それはそれは筆も立つし、独特のユーモアも立ちあがる。
古本の話が多いが、そしてそれもおおいに笑えるし盛り上がるのだが、本好き全般のハートをぎゅっと掴む数々の出来事がもうそれは心打つ。
たとえば、綾辻さんへの献上本を自分で作ってしまうって、誰でもやってみたいことの一つではないか本読みだったら。
私なんかこれを読んで、この本作りセット全般が欲しくなった(しかし何をやるのだろう?私の場合)

そして折々に大爆笑していた、ジョギングにあの音読は合わないって・・・
日下三蔵宅の書庫で発した北原さんの最後の一言にも・・・・(北原さんがポーの某作品のように本に囲まれている写真も死ぬほど笑った)
リーとダネイの妄想やり取りの一部始終にも・・・・(しかもあとがきを読んだら、こういうことって!更に大爆笑)
13歳のハローワークの最後のところ・・・またしても日下さん・・・
何より笑ったのが、自分で本の中に隠れる仕掛けを作った章。
ああ・・・馬鹿だ、馬鹿だが楽しすぎる、いとおしい馬鹿だ、と心から思った。

最初のこのシリーズが出た時に、(古本?そこまで興味はないし、少しだけならあるけれど)と読むのをためらってそして結局買って読んで面白さにはまった。
その頃が懐かしい。
古本だけではなく、本を愛するものだったらきっと楽しめる本だと思った。