2014.05.25 海うそ
海うそ海うそ
(2014/04/10)
梨木 香歩

商品詳細を見る


評価 4.5

読んでいるうちに静かな気持ちになったのだった。
感触としては、御伽噺を聞くような感じだ。
そういう気持ちにさせてくれる本だった。

フィールドワークをある島でしている秋野氏、秋野氏のふっと出る心象風景、たらいの船で温泉に行く老夫婦(一寸法師みたい)、一度聞いたら忘れないモノミミ、海うそ、一種神話の世界観が広がっているようだった。

風の匂い木々のそよぎなどを感じながら、秋野氏と一緒に旅しているような気持ちになった。
変容していくものと全くそのままのもの。
ラストの50年後でまた胸が熱くなる。