2014.06.08 漫画
沢村さん家のこんな毎日 平均年令60歳沢村さん家のこんな毎日 平均年令60歳
(2014/06/02)
益田 ミリ

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週刊文春で毎週愛読している漫画が一冊に。

平均年齢60歳というのは、
お父さん、お母さん、そして「40歳」の働く娘が同居しているからです。
この形式の家庭って今の日本に案外多いんじゃないかなあと思います、これにプラス兄弟がいるにしろ何にしろ。

ジムに行くのにどきどきしている可愛らしいお父さん(もちろん定年退職後の人です)
たまにちくりと娘に結婚の話をちらつかせていらつかせる優しいお母さん
お父さんとお母さんと一緒にお茶を飲みながら、たまに年の話とか結婚話でぷりっと怒ってる娘。

毎回この漫画を読んで思うことは、
家族って形が変化していくのだろうなあ・・・・ということです。
今はいい。
すごくいい形で、お父さんもお母さんも健康でそれぞれの生活を滞りなくしていて、娘も健康で働いていて家族が成り立っている。
娘の結婚というのがちょっとだけ引っかかっていますが(誰の心にも)、これは結婚しなくてもしてもどちらでもいいと思うのです、とりあえず働いているわけですから。

だけどこのあと、なんです、この漫画の考えさせられるのは。
読者もきっとそのあと、を意識するにしろしないにしろ、ふっと頭をよぎるのだと思います。

お父さんとお母さんが年を取っていって、もし介護とかになったら。
両方でもないがどちらか一方が倒れたら。
倒れないまでも病を得たら。
そう、この漫画、全員が健康でこのまま過ごす、ということがあれば、サザエさんになってしまいます。
でも、現実はそうではなく、全員が老いていく。
例えば5年後。
例えば10年後。
沢村さんの一家は、こうしてのんびりお茶をして、馬鹿話をしているのか、というところにぶち当たります。

そういうところを娘も考えていないわけではなく、ふっと友達との会話、同僚との会話で考えているのです。
危うさを秘めた今の幸せ。
崩れ落ちるかもしれないが今を見て楽しんでいる家族。
そこが読ませるところだと思いました。