2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3359ページ
ナイス数:284ナイス

駄作 (ハヤカワ・ミステリ文庫)駄作 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
かつての同級生ベストセラー作家のビルが死んだ・・・主人公プフェファコーンは彼の遺作を自分のものとして出し成功をおさめるのですが・・・。非常に微妙な気持ちになる小説。冒頭面白く、中盤も追いつ追われつ思っていたのとは違った展開ながら冒険小説っぽくさくさく読めて。が、じゃあ面白いのかと全体に問われれば・・・ううむ。ラストの唐突感は否めないし。
読了日:6月13日 著者:ジェシー・ケラーマン
今こそ読みたい児童文学100 (ちくまプリマー新書)今こそ読みたい児童文学100 (ちくまプリマー新書)感想
あ、いいね!このブックガイド。赤木かん子さんの文章はいつも「読みたい!」という気持ちをかきたててくれています。分野別になっていて、案外児童文学でも虐待分野とかもあるんだなあ・・とか、大人の世界にリンクしているんだなあと改めて思いました。いわゆるいい子ちゃん向けの児童文学ガイドではなく、作者独自の視点が厳としてあるので読ませるのかも。絶版本が多いらしいので、勢い図書館に頼ることになりそうですがぜひぜひ読みたい本がてんこ盛り。特にあのピーター・ディキンスンが書いた児童文学は悶絶するほど読みたいと思いました。
読了日:6月10日 著者:赤木かん子
NOS4A2-ノスフェラトゥ- 下 (小学館文庫)NOS4A2-ノスフェラトゥ- 下 (小学館文庫)感想
葛藤するヴィクもいいんだけど、周りの人が素晴らしい、分かり合えてくれる人がいるって大切だなあと思いました、スクラブルを操る元司書、重要な場面で出会った伴侶ルー(なんせルーが私はお気に入り。なんていい奴なんだ!)、そして極めつけはあの優しかったお父さん・・・・。ヴィク、孤独じゃなかったのです、自分の話を信じてくれる人がこんなにいたなんて。子供と母親というのも後半一つのテーマになります、ホラーなのに心打たれました、全ての場面に。
読了日:6月9日 著者:ジョーヒル
NOS4A2-ノスフェラトゥ- 上 (小学館文庫)NOS4A2-ノスフェラトゥ- 上 (小学館文庫)感想
初めて買ってもらった自転車で疾走していくうちに、ある橋を見つけそこを渡ると、とんでもなく遠くに行けた・・・・最初は失せ物発見から始まったのです。それが・・・ともかくもぞくっとしながら読ませます。キングらしい作品(キングではないけれど)。ナイトライダーを思わせる(この話の中でも言及していますが)生きているかのような車ロールスロイス・レイスが邪悪なマンクスと一体になっていく怖さがありました。・ 橇の家の場面なんて、もう絶叫もの・・さて次巻に続く・・・
読了日:6月9日 著者:ジョーヒル
片思いレシピ (創元推理文庫)片思いレシピ (創元推理文庫)感想
柚木草平の娘加奈子ちゃんの恋と事件の物語。一人称で進むので、小学生の加奈子ちゃんの語り口のペースに乗れれば楽しめます(私はこれにはやや違和感あり)。親友の柚子ちゃんがちょっと変わっていてそしてちょっと可愛らしく、柚子ちゃんご一家(特におじいちゃんとお兄ちゃん)が事件にかかわってきます。殺人事件なのにもかかわらずのほほんと話が進んでいく・・・・ただ・・・柚木草平がほぼいないのは淋しいなあ・・・
読了日:6月9日 著者:樋口有介
怒り(下)怒り(下)感想
読ませはするのですが・・・すみません、私には合いませんでした。周辺の人たちの心の葛藤の描写は素晴らしいのに、犯人の心、動機、なぜそうなったか、があまり見えてこなかったことが大きかったと思います。
読了日:6月9日 著者:吉田修一
怒り(上)怒り(上)感想
冒頭から引き込まれました、衝撃的な怒りの文字が・・・・犯人が誰かということよりもその周辺の状況というのが(人も含めて)大変気になります(以下下巻へ
読了日:6月9日 著者:吉田修一
満願満願感想
連作ではなく完全な短編集。ミステリとしても完成度が高く、伏線があちこちにちりばめられているのですが、後から(ああ・・・あれは・・)とわかる作品が多かったです、ちょっと悔しい・・。禁忌に触れる作品もあり、人間の心の闇を描いている作品でした。表題作は、妻の気持ち夫の気持ちが、若い時ではなく自分が結婚してからわかる、というのが秀逸だし、掛け軸の話もなるほどと膝を打ちました。個人的に好きなのは、夜警の伏線の見事さ、死人宿の何とも言えない不気味さ、万灯のラストのざわざわ感、柘榴の忘れられない光景、などでした。
読了日:6月9日 著者:米澤穂信
八月の六日間八月の六日間感想
素敵な本でした。山登りに全く興味がない私でも山に登るということがどういうことかというのを考えさせられました。ただただ自然と接するだけではなく、そこには「自分を深く見つめる」という作業が伴っていて、そこで自分を解放しているのだ、というのが、忙しい主人公の編集者の気持ちに沿って、はっと開眼しました。ちょっとした主人公の屈託が何かというのが徐々にわかるのですが、最後のところで、主人公が成長した、何かを山から得たというのもまたわかりました。派手な小説ではないけれどしみじみと心にしみます。あと持っていく本もナイス!
読了日:6月9日 著者:北村薫

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