ポケットに物語を入れてポケットに物語を入れて
(2014/05/28)
角田 光代

商品詳細を見る


評価 4.9

本の書評集だ。
角田光代の書評を見ると、(この人は本が好きなんだなあ・・・・)ということに改めて気づかされる。
それは、何かのために読んでいるとか、自分が作家だから読んでいるとか、それ以前の問題として、本が好きだから作家になった典型的な人なのだなあと改めて認識したのだった。
私はこの本、とても参考になった。

どの書評も的を射ているし、そして本に対する愛情もある。
読んでいて実に楽しいし、その本を読んでいればなおさら、読んでいないものなら
即読んでみたい!と思わせる書評集だった。
開高健が好きだったんだ!という新しい発見もあった(そういえば角田光代も旅の人であった・・・と思い出し)
林芙美子も放浪記とかではなく、下駄で歩いた巴里が出ているところが素晴らしい。

昔の本もあるのだが、同時代の人にも目がいっていて、江國香織、井上荒野に対する的確な文章も実に読みでがあった。