2014.12.04 図書館奇譚
図書館奇譚図書館奇譚
(2014/11/27)
村上 春樹

商品詳細を見る


評価 5

「君はのこぎりで頭を切られ、脳味噌をちゅうちゅうと吸われるんだよ――」

・・・・・・

これが第四バージョンだと言うことも知らなかった(最後に村上春樹の解説がある)。
この話、図書館の地下に連れて行かれそこにもぐりこんで行って、そこで思いもかけない邪悪なものに出会うと言う話なのだけれど、出てくる人間や羊男とかいちいち懐かしい。

図書館の秘密の奥の下の方に確かにこういう場所がありそうではないか。
こういうわけのわからない世界がありそうではないか。
しかもこの連れて行かれた男の子は、お母さんとの約束を非常に気にしている。
この際、お母さんとの約束で早く帰らなくては、なんてどうでもいいじゃないか、という重大な危機の局面なのに、お母さんだ。だから育ちのいい子といった感じすら漂う。

絵、については、佐々木マキの絵がこびりついているので、率直に言えばとても驚いた、こういうダークな世界だとまた印象が変わるのだなと。