2014.12.24 Mother
Mother 1 (河出文庫)Mother 1 (河出文庫)
(2014/12/08)
坂元 裕二

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Mother 2 (河出文庫)Mother 2 (河出文庫)
(2014/12/08)
坂元 裕二

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評価 5

このドラマを見ていたからこそ読んでみたのだが・・・

改めてとてもよく書けている脚本だと思った。
話がわかっているにもかかわらずあちらこちらで号泣した。
俳優さんたちの演技も思い出したのだが(ドラマ中の)、言葉の一つ一つに重みがあり、思いが伝わってきたのだった。

虐待をしている母のなぜ虐待に至ったのか、というところがきちんと描けているところもとてもかえるのだった(ここは解説の対談でも触れられている)
ただただ非道な女の母親、ではなく、許されることではないものの虐待にはそこに至った道筋があったのだ、どこかでこれが止められたのだ、ということも示唆してくれている。

そしてなんといっても、うっかりさん(実母)と奈緒が歩道橋ですれ違う場面に泣いた・・・
ここは全く気づかなかった二人と外から見て見えるのに、終わった瞬間に実母が生きていて良かったと安堵する場面が胸を打つ。

そして虐待されていたつぐみ。
彼女の一挙手一投足も泣けるが、特に自分の母親にもうれなちゃんは死んで自分がいると言うことを諭す場面におおいに胸打たれたのだった。
もう一度誘拐して、の言葉にも涙が溢れ出た、一見施設で楽しそうに振舞っているのに・・・
また虐待からの逃避のために作った自分の好きなもの帖も小道具としてきいている。
ラストの別れの場面もいつまでもいつまでも心に余韻が残る。