2014.12.25 化石少女
化石少女 (文芸書)化石少女 (文芸書)
(2014/11/12)
麻耶 雄嵩

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評価 4.4

とても面白い!!!と思う部分と、全体の設定で化石に没頭している古生物部のまりあキャラと生徒会面々に馴染めないという部分と、入り乱れた感情が読み終わった後にあったのだった。
ラストはやっぱり麻耶雄嵩であり、とても好きだ。

古生物部の部長のまりあ。
その後輩で唯一の男子後輩部員をお供にして
校内で起こるさまざまな殺人事件を解決する・・・


リッチな学校らしく、そこには既に親からの派閥があり、生徒会の会長選挙すらその影響があるらしい学園。
どちら側につくかというので自分の学内のポジションが決まっている感すらある。
人数が集まらないと廃部にされる、という危機にたたされながら弱小クラブは生徒会と戦っていく・・・

顎で後輩をこき使うまりあ。
家には内緒にしているものの、古生物にしかほぼ興味のないまりあ。
彼女の周りで次々と連続殺人が起こる・・・

・・・・
この話の中で、殺人というのは一種の物語の「形」でしかなく、殺人のために人間がいるんだな、と感じた。
どうして殺されたというより、どうやって、どのようなトリックで、と言うところがメインであって、その背後に渦巻く人間模様みたいのはあまり関係ないんだなあ・・・とつくづく思ったのだった。
殺人事件の犯人を指摘はするが、それが果たしてあってるかどうかも定かではない(このあたりさよなら、神様とも似ている)ただただ、犯人、と指摘して、確かめることもしないで終わっているというつくりになっている。
そしてラスト・・・

この中で面白いトリックと思ったのは、移行殺人。ありえない状況、と思いつつ絵が浮かぶのだ。


以下ネタバレ
・ラスト、まりあが殺されそうになったので、同じトリックでその犯人を殺したのはまりあがいつも使っている後輩部員。
つまりは、まりあを守るために殺人者になるわけだ。
そこにまりあはまだ気づいていないが、いつか気づくだろう・・・その時・・