2015.01.06 ラビット病
ラビット病 (集英社文庫)ラビット病 (集英社文庫)
(2014/12/16)
山田 詠美

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評価 4.5

多分読んでいる側の年齢が大きく関わってくる本に違いない。
病気?この女?と思う世代と、いやーこの女の子可愛いねえ・・わかるわこういう時代もあったねえ・・と温かく生温く見守れる世代と。
私は後者だったので、実にこの話楽しめた。

若い女の子が大好きな男の子ができる。
そして若い女の子は風変わりで今で言う困ったちゃんだ。
普通の恋愛と違うのは、相手がアメリカ軍人の黒人の若者、であることぐらいだ。
そしておおいにおおいに女の子の風変わりさ、奇天烈さに黒人の男の子は振り回される、文字通りに。

ロバートだからロバちゃんと呼ぶセンスのゆり。
餃子を耳と言って食べる二人。
失敗した餃子をロバートのおへそだと言って大爆笑で食べてしまうゆり。
ロバちゃんの前で足をばたばたさせるゆり。
ロバートの前の彼女が出てきてへこんで、家出を自分の家からしてしまうゆり。
やってる事、言ってる事は小学生並みだ、でもここには恋愛のいくつかの真実もきらりと含まれている、だからこそ読めると思う。

周囲に呆れられても全く意に介さないゆりちゃん、
うさぎみたいに寄り添っている二人の姿がちょっぴり眩しい。