2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3890ページ
ナイス数:307ナイス

花野に眠る (秋葉図書館の四季)花野に眠る (秋葉図書館の四季)感想
前作から何年・・・今回は長編小説。離婚した親がいる子供の話、記憶と違う本の話、と日常系のところはとても好感を持って読みました。探偵のようなプロの司書さんたちの話も素敵。でも図書館の隣りの敷地内から白骨死体が出てくるあたりから、なんだか違和感が。この話と日常系の話とが噛み合ってない感じがちょっとしました。
読了日:1月26日 著者:森谷明子
名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)感想
面白かった!!二回読み返したけれど、絵も歴史も両方楽しめる一冊で、ブルボン王朝の歴史ももっともっと知りたくなったし、見ていて知っている絵であっても深く知らなかった絵が、こういう背景があったのか、と思うとまた見たくなりました。自分が知っていることでももう一度語られると、なるほどなあと思うところが多かったです。このシリーズ楽しそうです。
読了日:1月26日 著者:中野京子
家蝿とカナリア (創元推理文庫)家蝿とカナリア (創元推理文庫)感想
緻密な描写で眼前にこの時代のニューヨークが広がる、人の心理状態の裏の裏を覗き見るような視点、この部分はとても面白かったです。劇場での殺人と言うところにもぐっときました。が、ヘレン・マクロイの心理サスペンスではなく、本格ミステリということで、タイトルの部分は私には非常に非常に微妙でした。古き良き時代のミステリ、なのだなあと。ごめんなさい、傑作らしいので。
読了日:1月26日 著者:ヘレン・マクロイ
夜の木の下で夜の木の下で感想
地味だけどいい作品を読んだなあ・・・という思いでいっぱいです。フランスの小品を読んでいるような心持がしました。記憶の底を浚っていくともしかしたらあるかもしれない一つの情景、幼い日の思い、そういうものが繊細なタッチで描かれていました。焼却炉は少女達が燃やしているものが燃やしているものだけに、そこで語られる将来の夢、思い、などが後半大人になった時に巧く着地しています。表題作は姉弟の話ですがこれまた胸打たれました、幼い日々を行きぬいた二人の時間が息を潜めるようにこの二人の間に横たわっていました。
読了日:1月18日 著者:湯本香樹実
晴れた日に永遠が・・・晴れた日に永遠が・・・感想
これを読んで一年を終わる、という恒例行事が、ずるっと年始にもつれ込み・・・。しかしこうして時事ネタ、映画、本、芸能界の話題を全て含め読んでみると、ちょっと前の出来事なのに遥か昔のように感じてしまいます。共感しながら、時にプチ反発しながら読んでいくと、この本の滋味のようなものがじわじわ体に染み渡ります。アカデミー賞のゴールディ・ホーンは私も全く同じように思ったので、同感いたしました。あとへレン・ミレンがお好きなようだけど、わかります、だって雰囲気が似てるもの中野翠さんと。今年末も楽しみにしています!この本。
読了日:1月14日 著者:中野翠
家族シアター家族シアター感想
思ったよりずうっとずうっと良かったです。家族の色々な形、姉弟、姉妹、祖父と孫娘、出来の良い娘と母親、etc・・・を描いていますが、特に私の琴線に触れたのが、タイムカプセルの八年でした。わかりあえないと思っていた父親のしたこと、に泣きたくなりました。しかも息子も父親をきちんと見ていたなんて。全ての話を読んで、これと全く同じことが自分にあったわけではないのに、どこかに(これはあったかも!)と思わせる一つ一つの話の作り方が丁寧でこちらに届きました。
読了日:1月14日 著者:辻村深月
絶叫絶叫感想
この日本、一度落ちたら這い上がるのは至難の業と思いました。ラストで驚きました、二重の意味で、だからこういう風な書き方なのかと改めて。生活保護問題一つとってみても、根が深いということがとてもわかりました。コスモ君!途中で二回ほどコスモ君出てきていますが、彼女の末路はこうなったのかと。それより何より時系列が曲者(驚きが!)。ただ社会問題がこれでもかと詰め込まれていますが、ちょっとだけ盛り込みすぎのような気もしたのと、女性刑事さんの像があと一歩。
読了日:1月10日 著者:葉真中顕
ギリシャ棺の秘密 (角川文庫)ギリシャ棺の秘密 (角川文庫)感想
青くてまだまだ若いエラリーの推理が冴え渡る作品。
読了日:1月10日 著者:エラリー・クイーン
マイナス50℃の世界 (角川ソフィア文庫)マイナス50℃の世界 (角川ソフィア文庫)感想
今、日本は冬で簡単に寒いとか言っちゃいますが、この本を読むと言葉を失うくらいの寒さが感じられました。凍傷の手当て方法、どこかで役に立つかしら?役に立たないことを祈ります(凍傷ということが人生でないように・・・)。この中で、凍りきった道は、チェーンも何も要らない普通タイヤで走れるというのが実に驚きました。あとべろを鉄柵にくっつけちゃった男の子の話も、あいたたた・・・・。テレビ取材で行った話なので、写真の文章は椎名誠さんで得した気分でした。
読了日:1月10日 著者:米原万里
第三の男 (ハヤカワepi文庫)第三の男 (ハヤカワepi文庫)感想
映画館でこの映画の再映を見てそのあとで読みました。良かったです。当時のウィーンがこんな分割統治されているというのが映画でも勿論説明はありましたが、こうして活字になるといかに異常な状態だったのかがよくわかりました。全てその中で起こった出来事なのだと。映画を見越して書いた作品だと最初にあるし、また映画との違いというのも(名前とか人種とかラストシーンとか)も書いてあるのですが、私が一番思ったのは、語り手が警官だったことでした。映画を見る限りでは、警官が敵か見方かかなりの間わかりませんが、本だとすぐにわかります。
読了日:1月10日 著者:グレアムグリーン
ワタシは最高にツイているワタシは最高にツイている感想
三谷幸喜のエッセイは読んでいるので、その裏側バージョンを読んでいるような気がしました。惜しいと自分で思ったのはリアルタイムじゃないこと。ちょっと時間がたってしまっているので、ペットの(だからここは三谷幸喜エッセイの中でおなじみの)とびとかおとっつぁん、とかの話とかリアルだったら・・・とちょっと思いました。あとかもめ食堂の時のロケの話とかもリアルタイムだったらもっともっと・・・。全体には楽しみました。しかしまさかこのあと別れるとはなあ・・・しみじみ。
読了日:1月10日 著者:小林聡美
ラビット病 (集英社文庫)ラビット病 (集英社文庫)感想
可愛い!ロバートをロバちゃんという時点で萌えるし、自由奔放に見えて意外に繊細なゆりちゃんもまたいとおしかったです。自己本位でわが道を行くゆりちゃん、それに翻弄されまくるロバちゃん、二人の間の関係性がハグしたいくらいにぎゅぎゅっと濃縮されて描かれていました。恋ってこうなんだなあ。
読了日:1月10日 著者:山田詠美
女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
何度も挫折したミステリ本。今回読み終わって、(これってミステリとして読むと辛いところもあるけれど、普通小説の中に入ったミステリとして読むと大好きだ!)ということに気がつきました。なんせ描写が綿密でしかも精緻であるし(だから読み易いとはいえない)、冒頭からうおーーっと惹き付けられるわけでもないし。でもでもじっくり途切れることなく読んでいると、全ての場面の情景が浮かぶのです(川下り場面とか最高に美しい)。そしてコーデリアの可憐でけなげなこと!最後の感情爆発場面も読ませるし、既にいないバーニィの存在も圧倒的。
読了日:1月10日 著者:P.D.ジェイムズ

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