女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1987/09)
P.D.ジェイムズ

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長年読めなかったこれを。
読めなかったのは、途中で分断して読んだから。
途中分断するとかなり厳しくなる本だということと、あとは、緻密な描写に慣れているかどうかがおおいに「読み」に本だということです。
コーデリアが思いもかけない探偵に就任(?)し、けなげに頑張っていくところも胸打たれるし、ラストでの決壊もまたぐっとひきつけられました。
以前苦手だった緻密描写が、ただの「死んだ→犯人探し→トリック暴き→犯人はこれだ」と言うミステリではなくどちらかといえば、文学領域のミステリだと感じました。
川下りの場面がミステリ全体とは大きく関わっていないものの、非常に美しい。
そういうところが、読ませました、滋味のある一冊。

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夜の木の下で夜の木の下で
(2014/11/27)
湯本 香樹実

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目立たない本ですが、心打たれました、それぞれの丁寧に紡ぎだされた世界に。

なんでもない風景、なんでもない人々、またはちょっと不思議な世界のモノ、など
幻想風味も加わって、物語世界に引きずり込まれました。
記憶の底に確かにあったけれど封印していたような小さな記憶、そういうものが眼前に開かれていたのです。

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名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)
(2010/05/18)
中野京子

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楽しかった!
名画も味わえ(こんな物語が眠っているとは)、ブルボン王朝の推移もわかり、という
一粒で二度美味しい、みたいな本でした。
激動のフランスの歴史をずうっと読んでいくと、ラストに中野さんが書かれていることにも大きく頷けました。