新訳 ハムレット (角川文庫)新訳 ハムレット (角川文庫)
(2003/05)
ウィリアム シェイクスピア

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評価 5

このまま舞台にしたら、声が聞こえてきそうな文章だった。
しかし新訳で、いままであると思っていた、生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ、がはじめてとは!
実はそこに一番驚いたのだった。
他の訳も読んでいたのに、そこは脳内で変換していたのだろうか・・・謎だ。
文字で読んで素晴らしいと思った訳もあるし、それはそれであり、なんだろうと思う。
ただ、演じてなんぼ、だったらこういうすっと耳に入りやすい訳はどうしたって必要になってくるだろう。

これを読んでいると、時々で誰を見るかというのは色々変化してくる。
今回ローゼンクランツとギルデンスターンがお気の毒でお気の毒でならなかった・・・こんなことに巻き込まれて・・・下々の廷臣の命なんでどうでもいいんだろう・・・
ギルデンスターン、結構いいことを言っているのに。
「・・・・・野望の本質と言うのは夢の影にすぎませんから」とか・・・・

劇をさせて(劇中劇)そこで王のしたことを暴く、と言う手法も改めて面白く読んだ。
またラストまで行って、最初のところに戻ると、最初のところに全てが現れていると言うのがなんとも感慨深い。