2015.04.12 男役
男役男役
(2015/02/28)
中山 可穂

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評価 3.7


宝塚の昔の事故があって
その事故で舞台のファントムになった宝塚の人がいて(生霊のようなものでこれがオペラ座の怪人の怪人のようなもの)
その相手役の女性がもう年をとっていて
孫娘が同じ演目の新人公演に出ていて・・・

舞台前の緊張感とかそういうのはとても伝わってきた。
そして独特な宝塚ファン層とか、独特な呼び名とか、独特な演者同士の結びつきとかもよくわかった。
最後の作者の後書きでこれがファンタジーであると言うことも。

なのだが・・・・
宝塚もオペラ座の怪人も中山可穂も、好きだが、全くと言っていいほど乗れなかった。
宝塚をなまじ知っているからか。
作者の繊細な心をえぐるような描写、心の裏側の叫び、のようなものを期待していたからいけなかったのだろうか。
舞台人としての苦悩というところに着目した方がよかったのだろうか。

以下ネタバレ

しかもファントムの昔の相手がおばあちゃんになっていて、その人が認知症・・・更にその人を抱いて舞台を去る、と言うところに至っては、気の毒を通り越してなんだかなあ・・・という感想しかでこなかった。