ひと皿の小説案内 主人公たちが食べた50の食事ひと皿の小説案内 主人公たちが食べた50の食事
(2015/02/24)
ディナ・フリード

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評価 4.9

ある小説のある一場面の食事を再現して写真に撮りましょう、という本だ。
こういうのって、幼児系の本で見たことはある。
でもこの本は大人の本がとりあえずは主(違うものも入っているが)、なのでそこがまたとても斬新だし面白い。

出てくる小説も、白鯨、百年の孤独、変身、灯台へ、重力の虹といった重厚な作品から、
ジュニア向けの若草物語、ピーターラビット、ハックルベリーフィンの冒険、赤毛のアン、ハイジ、とこのあたりも網羅されている。

さすがに読んだ本でも、食べ物のシーンって思い出せるものが一般書では少ない。
でもこの中で特に印象的だったのは、変身のザムザへの料理だった。
妹が作って投げ出すように置いていくこの料理(料理と言うか混ぜ合わせと言うか)はなんておぞましいんだろう。

オートミールとかもよく海外小説で出てくるけれど、こうやって改めて見ると、美味しそうではないなあ・・・とちょっと思ってしまったのだった。

・・
左のページに囲み部分があってそこにちょっとしたミニ知識がある。
これがまた楽しい。
風と共に去りぬだったら、じゃがいもとさつまいもの違いとか、太陽がいっぱいのところではこの食事シーンの時に、リプリーと似ている自分の体つきを意識するディッキーがいるとか、ミドルセックスのギリシア人のフェ他チーズの年間消費量のすごさとか・・・・。