2015.04.19 お引越し
お引っ越しお引っ越し
(2015/03/28)
真梨 幸子

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評価 4.6

なんて嫌な話なんだろう。
そしてそれがなんと快感なんだろう。
連作集で、全ての話がお引越しにまつわる話なのだが・・・・

最初の話が、特に怖い。
殺人犯が住んでいたマンションから引っ越そうと訪れた別のマンション。
そこで見た部屋は、決めかねる、と言う部屋だった。
どうするかと管理人を帰して一人になって彼女の迷い込んだところは・・・
生理的な部分で、虫と言うのを出しているところが嫌さを増している。
しかも単純なゲジゲジなのだが、それが集団になったら卒倒しそうに怖いと言うのもとてもわかる。

そして社内お引越しで契約社員たちに疎まれている女子社員のお引越し荷物の行方がわからなくなる話もまた怖い。
ありえそうだからだ、こういうこと。
ナンバーをつけたのに、色を変えたのに、ちょっとした意地悪でそのお引越しの箱はなくなっている・・・
この話、ラストのあたりが、誕生日とかけていてとても面白かった。

机、も面白い。
不思議な感じの小さな会社に入社した一人の女性。
危うく思いながらも勤めを続けていてある意味楽、な仕事だ。
夫は壁際に追いやられ、どうやら夫の会社と自分の会社とも繋がりがあるらしい。
ここまで提示されているのに、ラストが予想がつかなかった。
机の中に入っていた警告の手紙は、女性の夫の会社からの廃棄机だった。
なので、手紙に書かれている人肉食いの人は、女性の夫。

そういう意味で、壁、も同じく、読んでいる側に先入観があって見事に騙された。
父親がDVだと思ったら母親が暴れると言うDV

ラストの解説でにんまり。
アオシマが色々なところに出てくるが・・・・そういう・・・・