2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3449ページ
ナイス数:245ナイス

永い言い訳永い言い訳感想
どこからこの本の良さを語ればよいものでしょうか。今年(まだ4月だけど)のベストに入るピカイチの本でした、少なくとも私には。妻を失ったと言うところから始まる物語ですが、安直な心の再生とかそういうものではなく、実に巧みに人の心理状態の「ゆらぎ」のようなものを描きこんでいると思いました。言葉も書き抜きたいような言葉がたくさんあるし、視点が変わっていくこの手法も好きだし、どこからどこまでも大好きな本でした。主人公の嫌な感じが、自分に突きつけられているような気がしてそこもぐっときました。おじいちゃんには笑ったなあ。
読了日:4月20日 著者:西川美和
お引っ越しお引っ越し感想
いやーーーやめて~~~と足をじたばたさせながら読んでいて、それが快感でした。 お引越しにまつわる話が続き、生理的に嫌な感じを出す話と、社内のいじめみたいなところから発する嫌な感じの話とかの連作集です、ホラー寄りかなあ。壁に前の住人がつけた画鋲の穴とか、汗をかき続ける上司とか、ありそうな感じが臨場感増していました。小さな会社に入った主婦の小さな疑問から意外な展開の「机」が私は好きでした、あと「壁」も全く読みを間違えていました。ラストの「解説」が面白かったです・・・(奥付も!
読了日:4月19日 著者:真梨幸子
裏面: ある幻想的な物語 (白水Uブックス)裏面: ある幻想的な物語 (白水Uブックス)感想
面白かったです。かつての旧友が大金持ちになり西アジアの辺境に夢の国を作った、招待を受ける、と言うところから物語は始まります。そこまでの妻と一緒の旅も非常に面白いし、町に入る時のぞわぞわした気持ちもまわかるし、陰鬱な太陽のささない町でのひとこまひとこまにも、奇妙でねじれている不条理さにも引き込まれました。いわばリアリティーのあるしかも終わりのない悪夢の中をさまよっているようでした。後半の瓦解感もすさまじくおぞましく、ぞくぞくしながら読みました。作者自身の挿絵もまた小説の不気味さを増していました。
読了日:4月17日 著者:アルフレートクビーン
ひと皿の小説案内 主人公たちが食べた50の食事ひと皿の小説案内 主人公たちが食べた50の食事感想
小説で出てきた食べ物を再現して写真に撮りましょうというこの本、面白く読みました。絵本的なものでは良く見かけますが、このタイプの本。けれど、この本は、百年の孤独とか変身とか白鯨とかミドルセックスとか大人の本が多数を占めていて、その中に子供の本が入っている、というところが斬新だと思いました。変身のザムザへの料理(っていうか混ぜ合わせ)が強烈で目を奪われました。百年の孤独の写真も、うっと声を詰まらせました。あと左側の四角の中にミニ知識コラムがあるのですが、それもとても楽しかったです。
読了日:4月17日 著者:ディナ・フリード
死のドレスを花婿に (文春文庫)死のドレスを花婿に (文春文庫)感想
面白くて一気読み。その女、アレックスの作者なのでそれはそれは警戒して読んでいましたが・・・いやあ・・・最後驚きました。冒頭も衝撃場面で始まりました。ソフィーという女性が自分の行動が記憶にない、奇行繰り返し、過去どういう人生を歩んできたか、というのが徐々に明かされていくところもスリリング。おぞましいところも沢山あって堕ちていく女というのをソフィーがひたすら体現していました。ソフィーの章のラストとフランツの章のラストがぞくっとするほど面白かったです。ただ、後半が書き急ぎ感がありそこがとても惜しいと思いました。
読了日:4月13日 著者:ピエールルメートル
男役男役
読了日:4月12日 著者:中山可穂
ウェイワード―背反者たち― (ハヤカワ文庫NV)ウェイワード―背反者たち― (ハヤカワ文庫NV)感想
パインズ(前作)読破は必須だと思います。前作の「わけのわからない怖さ」から一転して「わけのわかる怖さ」になって怖さ度アップ。ちょっとキングのあれこれを思い出すけれど、こちらの方がある種のSF寄りかなあ。実に絵が脳内で出るので、映像向きと言うのはわかります。祭りって・・・ひいーーー。アビー・・・ひいーー。ラストの驚きがあり、これが完結じゃないことを知らず、そこでまたひいーーーーー!3巻を早くっ!
読了日:4月11日 著者:ブレイククラウチ
国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)感想
自伝っぽいところもですが、時々で読んできた本というところに私はおおいにそそられました、そして意外でした、三島由紀夫のしかも豊饒の海が語られているなんて!安部公房はいかにも、と言う感じでわかります、無国籍だと思うから。プリニウス、待ってます、次巻を楽しみに!
読了日:4月11日 著者:ヤマザキマリ
グッド・ガール (小学館文庫)グッド・ガール (小学館文庫)
読了日:4月11日 著者:メアリー・クビカ
お葬式お葬式
読了日:4月8日 著者:遠田潤子
悪意の波紋 (集英社文庫)悪意の波紋 (集英社文庫)感想
非常に楽しめました。ラストのところの一歩手前ですら(まあこの終わり方でも面白かったし良かったな)でしたが、その先に仰天。どんでん返しとかではありませんが、想像の斜め上を行く展開で予想だにしませんでした。40年前の強奪事件からずうっと息を潜めて生きている男のところに、一人の勇敢な女性ジャーナリストがなぜか真相を知ってやってくる話が一つ。元彼女を6年間思い続けているのに、元彼女がかつてのラブレターをテレビで晒し物にするという行動に憤慨した男の話が一つ。これが交錯していき、見事な群像劇が出来上がっています。
読了日:4月7日 著者:エルヴェコメール

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