永い言い訳(西川美和)

話そのものを簡単に説明しようとするとなんと陳腐な話になってしまうことと言ったら!
でもこれは安いそこらに転がっている話でないのです。
言葉、筋の運び、会話の妙と何拍子も揃った、そして何よりも
人の心の動きの不可思議さがどの人も実によく描けていたのでした。


・・・
裏面~ある幻想的な物語(アルフレート・クビーン)

とんでもない話が、普通の夫婦に飛び込んでくる、いわく、
かつての夫のクラスメートがとんでもない金持ちになり、西アジアの辺境の地に素晴らしい国を作ったのでそこに招待すると。
しかも旅費も全て込みで、そこに住んだらどうかと言う提案まで。

この物語、最初から非常に怪しげで、途中のたびの部分も大好きですが、
破滅に突き進んでいく街の様子も面白くて一気に読めました。
ダークなファンタジー系を好きだったら、この話ツボに入るのでは・・・

悪意の波紋(エルヴェ・コメール)
2つの話が交互に語られ、全く関係のない2つの話が後半に・・・
と言う展開はありえるものの、

そのどちらもが一本の線になった時、
全く予想もしていない展開に震えました。
そしてラストのラスト、またまた驚きが。好きです、この話。

死のドレスを花婿に(ピエール・ルメートル)