2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:6112ページ
ナイス数:290ナイス

世界を変えた100の本の歴史図鑑: 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで世界を変えた100の本の歴史図鑑: 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで感想
図鑑なので、図を見ているだけかなあと思ったら、とても面白く刺激的な本でした。副題に古代エジプトのパピルスから電子書籍までとあるように、内容的に面白い本、とかではなく、全ての大陸から色々なタイプの本を選ぶ(パピルスに書いてある本とか骨に書いてある本とか)という主旨にのっとって、世界の本の歴史を見ることが出来ました。解説も楽しく読めます。どういう変遷を経てきたかと言う点も面白いし、ちょっと変わったものに書かれた本もまた興味深かったです。グーテンベルクの革命がやっぱり一大事だということもよくわかりました。
読了日:5月29日 著者:ロデリックケイヴ,サラアヤド,樺山紘一
寺山修司のラブレター寺山修司のラブレター感想
意外とストレートな文章だなあと思いました、寺山修司のラブレターは。そこがまた微笑ましかったです。自筆のあの特徴ある字の手紙の写真もあり、その印刷したものもあり大変丁寧に作られた本でした。ラブレターを公開しているけれど、それのみではなく、二人が歩んだ道、恋愛、結婚、そして天井桟敷の設立、そして離婚も炙り出されているのが胸打たれました。九條今日子の若い時の写真を知らなかったので、こんなに可愛いとは!自由闊達な女性、くりっとした目が印象的な女性で、寺山修司が追いかける気持ちがちょっとわかりました。
読了日:5月29日 著者:寺山修司,九條今日子
時計じかけの熱血ポンちゃん時計じかけの熱血ポンちゃん感想
楽しい!相変らずのつっぱしりぶりの山田詠美のエッセイ。毎回楽しみにしているけれど、今回も過去の恋愛の話、村上春樹の本についての感想(とても頷けた)、ロビン・ウィリアムズの映画についての感想、顔面相似形(おおいに笑った)、途中で飽きたらしい水キムチ(でも美味しそう)、今の旦那さんとのやり取り(笑った笑った)・・・・日常を書いているのに自由闊達で面白い話を聞かせていただいてありがとう、という感じ。ところでこれ終わりなんでしょうか?ラストそんな感じで・・・ひとまず終了なので「ひとまず」であることを祈ります。
読了日:5月29日 著者:山田詠美
バタフライ・エフェクト (小学館文庫)バタフライ・エフェクト (小学館文庫)
読了日:5月26日 著者:カーリンアルヴテーゲン
岩窟姫 (文芸書)岩窟姫 (文芸書)感想
さくさく読めます。芸能界と言う特殊な場所で起こったアイドルの自殺、それに伴う友人の蓮美の激動の日々・・・・。自らがいじめたという事実がないだけに、自分の無実も晴らしたいけれど、それと同時に死んだアイドルはなぜ死んだのだろうというのもわかりたい。その気持ちの蓮美に心寄せることができました。ただ、後半急ぎすぎかも、途中までいいのに。ラストが意外、というものだけに惜しい。それはそれとして、最後まで読んでタイトルをみると、(ああ・・・)と納得します。
読了日:5月25日 著者:近藤史恵
死を笑う うさぎとまさると生と死と死を笑う うさぎとまさると生と死と感想
死に実際に直面した中村うさぎと元外交官である論客佐藤優の対談ですが、なかなか読むべきところがありました。 死生観というのも宗教がらみで非常に面白かったし、三島由紀夫の自決、小保方問題(この視点が驚いた)、安部首相のポエムの話(ものすごく納得し不可解なところが全てこの話で落ちた)、と読むべきところが多くて全体に楽しめました。しかしそれにしても佐藤さん、あらゆること(下世話なことまで、Vシネマとかも)を知ってるなあ・・・とキャパの大きさに驚愕。
読了日:5月25日 著者:中村うさぎ,佐藤優
柔らかな犀の角 (文春文庫)柔らかな犀の角 (文春文庫)感想
俳優の軽い手さすびではなく、とても良質な、本についてのエッセイでした。文春に連載当時からファンでしたがこうして一冊になってみると、本の話というより彼自身の老いをも見つめる滋味ある文章です。俳優ならではの視点でシェイクスピアの話とか、訳の話とか、また子供っぽく本屋でお目当ての本をうきうきしながら買う様子とかそれはそれは「本を読む喜び」に満ちていて、読んでいて心地よいものでした。びっちりした活字なので意外に読むのに時間がかかりますが、それでもおおいに最後まで楽しめました。池澤夏樹さんの解説も秀逸。
読了日:5月22日 著者:山﨑努
呪われた町 (下) (集英社文庫)呪われた町 (下) (集英社文庫)感想
面白かった!前半を踏まえ一気に加速していく下巻のスピード感の半端なさは素晴らしいものでした。吸血鬼物の怖さを体現してくれる本。敵である吸血鬼が誰かを襲ったら今まで味方だった人が敵になる逆転現象の怖さもあるし、何より20世紀のアメリカで吸血鬼の存在を信じてくれる人が少数だけしかいないという弱さがこちら側にはあり、もう手に汗握りました。町の人達の綿密な描写、彼らの後ろ暗いところの記述、それらが全て悪となり血みどろの町になったようでした。町の人達の無力感はアンダー・ザ・ドームを思いました。ああ、スーザン・・・。
読了日:5月22日 著者:スティーヴンキング
呪われた町 (上) (集英社文庫)呪われた町 (上) (集英社文庫)感想
これもまた、不気味な館がどーんと町に存在していて、そこに住む人達が・・・問い話でした。面白い。出だしが全く何だか見えず、父子っぽい(でも父子ではないと明記されている)二人組が何かに怯えて放浪していて。これがコーマック・マッカーシー のザ・ロードっぽいんだけど、違うのは「外の世界」は正常であって、おかしいのはただ一点その「町」だけだったということ。スーザンと言う魅力的な女性も出てくるし、賢いマーク少年も出てくるし、セイラムズロットという町の全員を見ているような気持ちにさせられて下巻へ。
読了日:5月22日 著者:スティーヴンキング
時穴みみか時穴みみか感想
SFとして読むと、ここは???と疑問だらけで、そもそもどうして彼女がタイムスリップすることになったんだみたいなところは全てすっ飛ばされておりました。けれどそれでも尚話としては、面白いのです、知らないそれも超大昔ではなく手の届くくらいの昭和、というところがミソ。懐かしい物が満載で(トイレットペーパーがないというのがリアルすぎる、汲み取り便所もだけど)、こっくりさん、まだキティちゃんがいない世界、コンビニがない、黒電話、駅の掲示板・・・。そこで新しい友達づきあいを覚えていくさら(みみか)にも好感が持てました。
読了日:5月20日 著者:藤野千夜
ナイルパーチの女子会ナイルパーチの女子会
読了日:5月20日 著者:柚木麻子
三月は深き紅の淵を (講談社文庫)三月は深き紅の淵を (講談社文庫)感想
かなりの時を経ての再読。やっぱりこの本面白いー。4つの短編で成り立っていますが、あるところでは、「三月は深き紅の淵を」という本が書かれていない、あるところでは存在している、あるところでは書き始めるところとそれぞれが違った語り(騙り)になっているのです。くっきりとわからない謎めいた不思議な話というのが魅力だった頃の恩田陸のエッセンスがぎゅっとつまっている本。そしてラストでは理瀬が登場(懐かしい)。まだこの本が出た当時にはそれこそ書かれていなかった黒と茶の幻想も本の中に登場。色々な意味で不穏なミステリ。
読了日:5月20日 著者:恩田陸
ジョーンズの世界 (創元SF文庫)ジョーンズの世界 (創元SF文庫)感想
自分の過去の(小生意気な)感想を読んで、この話色々考えないでただ楽しんで読めばいいんだなーと思いました、過去の私よりはるかに今の方が楽しんで読めたので(体調とかその時の気分もあるのでしょうが)。話の食い違いとか、ジョーンズとか途中でどうしたのよ、とか、破綻しているところに色々思うことはあるのですが、今も。でも見世物小屋から始まって、最初の小さい人達の正体とか、不安定な読み心地とか、やっぱりディック。ディック作品の中でどういう位置か知らないけど、読ませる力はものすごくあると思います。
読了日:5月20日 著者:フィリップ・K.ディック,白石朗
日時計 (創元推理文庫)日時計 (創元推理文庫)感想
なんだか好きだわ、このほのぼのとした雰囲気ミステリ(後半は冒険物になりますが)。ネビル・シュートのパイド・パイパーあたりを思い出しました、古き良き時代の爽やかなミステリ。 三歳の子供が誘拐される、という見方によっては陰惨な事件なのに、みーんなのんびりしていて(おいそこは食事をしている場合じゃないだろう!)(おいそこは恋愛している場合じゃないだろう!)と色々突っ込みながら読んでいたのですが、それもまた楽しい。なんといっても、タイトルの日時計、が全ての鍵になるところと、その日時計が何かというのがまた魅力。
読了日:5月20日 著者:クリストファー・ランドン
こころと脳の対話 (新潮文庫)こころと脳の対話 (新潮文庫)感想
箱庭療法は知っていたので、茂木先生が箱庭をやる姿をとても興味深く読みました。全体に面白かった対談なのですが、茂木先生の側の言葉があと一歩なかったような。茂木先生が遠慮していたのかな?大御所だから河合先生。なんとなくの感想ですが、河合先生単独、茂木先生単独の本の方が私は心に響いたかも。
読了日:5月20日 著者:河合隼雄,茂木健一郎
シャイニング〈下〉 (文春文庫)シャイニング〈下〉 (文春文庫)感想
それで、後半も同じ、恐怖の目に見える形としては、庭の刈り込み動物が襲ってくる、過去の血まみれの壁、過去の浴槽の中のぶよぶよの女、過去の奇妙なバーの仮面パーティーとあるのですが。この話、ホラーだけではなく、ダニーの理解されがたい内面、ダニーの父親のどうしようもない破壊衝動と暴力行動と彼の育った家庭、ダニーの母親の育った家庭環境と彼女の持っている屈託、このあたりが並ではないくらいに緻密に描写されていて、そこにおおいに魅せられました。単純な何かが出て怖い!というだけの小説ではないと思いました。
読了日:5月20日 著者:スティーヴンキング,StephenKing
シャイニング〈上〉 (文春文庫)シャイニング〈上〉 (文春文庫)感想
「かがやき」のある5歳のダニーが大人びていて可愛い!!その可愛さの裏で、「見えてしまうもの」があってかわいそうだなあと話にのめりこみながら思いました。両親の心の亀裂があるのになんとか修復しようとしてこの屋敷(ホテル)に住み込み、そこから怪異現象が始まる・・・スズメバチその後がとても怖かったし、それよりも怖かったのは、スズメバチと対峙している時のはしごの上のお父さんの心の動き(過去への追想)も怖かった!なんでお父さんが勤務していた学校を追われることになったのかが滅茶苦茶怖いです。(以下下巻に続く)
読了日:5月20日 著者:スティーヴンキング,StephenKing
夏目漱石、読んじゃえば? (14歳の世渡り術)夏目漱石、読んじゃえば? (14歳の世渡り術)感想
14歳向けと言う感じで書かれていますが、大人で漱石を読んだことのある人でも楽しめる本だと思います。敷居が高いと思われている作品を、気楽にこういう視点もあるよ、という(そして下卑てはいない)ことを教えてくれてそれはそれは楽しめました。あと、この本、漱石のことだけじゃなくて、本、読書そのものについても語ってくれているところも魅力的。自分が中学生の時にこういう本があったらなあーと夢想しました。
読了日:5月20日 著者:奥泉光,香日ゆら
あぶない叔父さんあぶない叔父さん感想
これってもしかして?と思いつつ読んでいると、途中のある作品で、(あ、違った)ということになるのですが。でもそのあと続けて読んでみると、えっとやっぱり?とちょっと翻弄されました。
読了日:5月20日 著者:麻耶雄嵩

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