評価 4.3

わ・・・わかりにくい・・・
最初の一章二章は推理小説仕立てで、あるコートの男、が連続殺人を行っていて、中島(男)と小橋(女)の刑事コンビが事件を追っていくと言う展開だ。
二人とも心に闇を抱えている、というのが読んでいるうちにわかる。
そうは言っても、そここに女性の小橋の面白い(らしい)言動が目に付く、会話も軽妙だ(らしい)。
らしいとしたのは、面白いとあまり思わなかったからだ。
一体これはなんでここに?(特にパフェを食べていて、万国旗を並べる場面は一体?)というのが多すぎる、私にはあわないのだろう、この軽妙なやり取りが。
全体のトーンに小橋刑事のちぐはぐな感じが浮いている。

更に、話が推理小説としてもこみいっていて、誰が誰を殺したのか、誰が誰を刺したのか、というのがこんがらがってくる。
模倣犯人まで出てくるので混沌とするのだ。
途中の章の始めにおさらいのように登場人物表が出てくるのもむべなるかな・・・これがなかったらわからない。
そして意外な繋がりがこの被害者と加害者の間に出てくるのだが・・・
そしてもしかして死んだ人は死んでいないのか、とか、老人施設に入っている女性が鍵を握っているのかとか、精神科医は一体?とか、それはそれはたくさんの疑問が出てきて、結構真相的には納得していける。
負の連鎖の推理小説なのだ。

が、三章。
ここに至って独白になり、タイトルも語られていく。
神と言う存在も語られていく、必死に神に祈った小さき頃の日々・・・・
病んでいる人、対もっと病んでいる人の心理小説、形而上学的小説、のようになってくる。
もしかしてここが一番書きたかったところか。