評価 4.8

「あの」谷山浩子の児童文学へのお話だ。
冒頭にご本人が書かれているように、大上段に構えて語られている、と言う本ではない。
けれど、その分谷山浩子の視点というのものが楽しめるし、この児童文学、こういう話だったなあ・・・とか、これは読んでないから読んでみたいなあ・・・と逆に思わせる本だった。
読んでいてとても好感が持てたのだ。

どうやらこれは、創作をしようと言う人たちの講座の冊子に書かれているらしい。
だからどうしても「教える」という感じになることは否めない。
それがでも、上から目線では決してなく、ちょっと私はあなた達より年上ですがこういう本もいいんじゃないんですか?と言うスタンスが見て取れる。

・・・・
それぞれの児童文学のポイントのようなものが、谷山浩子独自の掘り下げ方で掘り下げられる。
アンを読む人にエネルギーを与える、と言う切り取り、
星の王子様に描かれている幸福の秘密
賢いエルゼのわからない感じ
どれももう一度再読したくなる。
小川未明の話、知らなかったので是非読んで見たいと思ったものだった。