2015.10.10 駝鳥



評価 5

うわっ。
なんてこったい!

駝鳥の絵本と思いきや、そこはもう筒井康隆なので思いも寄らない方向に走っている。
駝鳥と共に仲良く砂漠を旅する話、と最初の方は思っている。
食べ物を分かち合ったり、羽毛にくるまったり旅人はしている。

ところが、食べ物がなくなった頃から、ホラーの展開になってくる。
自分の時計を駝鳥に食べられたのを恨み(食べ物を分け与えなくなったから)
少しだけ駝鳥を食べても(生肉か?そこをまず思った)いいだろう、と旅人は判断する。

怖いのはここから。
どんな姿になろうとも、ちょっとだけ腿肉がなかろうが、尻がなかろうが、ついてくる、必死に、駝鳥は。
最後骨だけでしかもこちこち時計が見えているのについてくる摩訶不思議な現象が。
そしてラスト・・・・

・・・
駝鳥は何のメタファーなんだろう。
旅人は人間だとして、駝鳥は人間を試す神のような存在なのか。
それとも人間が何かを犠牲にしなければ生きていけないということの示唆か。