評価 3.9

タイトルがぱっと読むと、カニバリズムを思う、なんせ膵臓を食べちゃうわけだから、いや食べたい、と望んでいるわけだから。
でも内容は、若い人が死ぬ、というこの「ぎょっとさせホラー?と思いきや涙」というギャップがうけているのだろうなあ・・・と読了後思った。
私は泣かなかったが・・・
すまない、私はこの本を楽しむことが出来なかった人間だ。

冒頭から死ぬ、それも女子高生が、というのがわかる、ここはもうネタバレも何もない、お葬式で始まるのだから。
男の子のモノローグで始まっていく。
いくつかの言葉とか事件がある、闘病日記ではない共病文庫、彼しか知らない彼女の死の病、あっけらかんとしに立ち向かっているように見える女子高生と戸惑いながらも彼女についていくおとなしめの男子高校生、途中で出てくる近所で頻発している通り魔事件、最後の方まで明かされていない「彼」の本名、そして共病日記に書かれていた咲良の本当の気持ち・・・

二人で焼肉を食べに行くところとか、二人で旅行に行くところとか、は読んでいて青春だなあ・・・と思っていた。

ただ・・いかにもこの男の子が私には辛く読めた、こういう男子、個人的に苦手だ・・・
あと、女の子がもうちょっと品がよければ・・・
更に、最後の運命って、こうなのか。
これで終わりでいいのか。
なんだかものすごく腑に落ちなかった。

以下ネタバレ
・志賀春樹という名前・・・
作家の名前と言っていたのである程度はこのあたり予想していたが・・・
だから?

・最後女の子が寿命ではなく通り魔で殺されるというのがいかにも唐突な感じがしてならなかった。

・女の子が選んだ唯一人の秘密を知った男の子、志賀君があまりに自意識過剰の男子で痛い、私から見ると。
いじめられているとかの人間ではないにしろ、文学少年で、どうにもこうにも・・・