2015.11.14 消滅


評価 4.2

内容的には、骨子は面白い。
冒頭から海外の飛行機からやれやれと降りてきたら、入国のところで次々に捕まって別室に連れ込まれる数人がいる。
その人達の部屋でのやり取りで、テロリストがいるということがわかる、この中に。
そしてそれを発見して欲しいと依頼される・・・

しばらく読んでいるうちにこれが近未来の話というのがわかってくる。
なぜならこの世界には、リニアモーターカーが走っているし、知らない病気もあるし、何より(登場人物も驚いているが)アンドロイドが平然と混じっていたのだから。
アンドロイドはキャスリンと名乗る。
更にここに超能力を持つ小さな子供がいる、人に触るとその人のことがわかるという・・・

誰がテロリストなのか。
話し合いをしていくのだが、共通項がなかなか見つからない、そもそもなぜこの人達が別室なのか。
その条件を考えているうちに、全員が品川のある喫茶店で飲み物を特定の日に買ったということがわかってくる。

全員が何をしているか明確にわかっていない、途中までは。
だからそのあたりも非常にもどかしかったので、ページをめくる手は止まらなかった。
プラス、日本に亡命をしようとしている男も話に加わっていく・・・・

消滅というのが一つのキーワードだ。
何を消滅させようとしているのか。
そして外では台風が迫ってきて高潮が満ちてくる。
更に冒頭のところから、全ての電子機器が使えなくなっている。

・・・・・・・・・・・・・
ところどころ、きらり、と光るところはあるし、これだけの厚さなのに一気に読ませる。
が・・・・
なんせ、最初の方で名前をきちんと確立していないので非常にそこが読みにくい。
なんでずうっと鳥頭なんだ。
なんでずうっとガラガラ声の女なんだ。
なんでずうっと日焼け男なんだ、ごま塩頭なんだ。
なんでずうっと・・・
これを名前をきちんと出し(途中で出てはいるものの)、その上で鳥頭としても全くいいのだが、これで押し通すというのは一体いかがなものだろう。
視点が変わっていくのはまだいいと思う。

以下ネタバレ
・デンタルフロス、耳栓で言語がわかるシステム・・・・
ううむううむ・・・