2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4409ページ
ナイス数:303ナイス

小泉今日子書評集小泉今日子書評集感想
一度読売新聞の書評を読んで大変感心したので、この本迷わず買って読みました。結果、大変良い書評集でした。どうしても芸能人のきょんきょんの書いたもの、というので色眼鏡で見てしまうと思うのですが、家族、離婚、子供などへの言及もありながら、等身大の彼女の呟きからさらっと本について語る技が光りました。読んでいない本はちょっと読んでみたいかも!と思いました。難しい言葉は一切使ってないのだけれど、すとんと心に落ちるいくつかの言葉が忘れられません。10年間をまとめた本なので、彼女の10年間の心と読書の軌跡でもあります。
読了日:11月29日 著者:小泉今日子
さよならの手口 (文春文庫)さよならの手口 (文春文庫)感想
なんとも贅沢な一冊でした。文庫でこのボリュームで内容とは!葉村晶シリーズで一番好きかも。葉村も40代になり、相変らずの運の悪さは天下一品で、ひょんなことから入院中の病院で知り合った元有名女優に失踪した娘の捜索を依頼されることから次から次へと謎が始まるというミステリでした。娘を探している内に他にも失踪している人が出てきたり、娘の意外な過去が出てきたり、それはそれは目が離せません。プラス舞美という謎の女性の佇まいも気になるところ。更にビブリオマニアにはたまらないミステリ談義も楽しめ、ラスト一覧の遊び心もグー。
読了日:11月28日 著者:若竹七海
だれがコマドリを殺したのか? (創元推理文庫)だれがコマドリを殺したのか? (創元推理文庫)感想
素晴らしい!冒頭から美男美女の燃えるような恋愛が始まり、美女ダイアナ(コマドリ)を得たことによって、美男医者のノートンが驚愕の人生を歩むというミステリ。一気呵成に読みました。最後まで読んで驚愕、こういうことか!最後の一歩手前で真相がもしや?とわかったのですが、じゃああの時は?じゃああれは?あの人は?と疑問が渦巻き読み返してみると、全てがきちんと回収されていました。冒頭から実は提示されていたと。人間心理が緻密に描かれていて伏線も多々あり、ミステリと言うよりオースティンの物語を思わせる文芸作品のようでした。
読了日:11月25日 著者:イーデン・フィルポッツ
欺きの家(下) (講談社文庫)欺きの家(下) (講談社文庫)感想
満足。そして話は下巻になっても相変らず穏やかな川のようにゆったりと流れています。カプリ島の美しい島での燃えるような恋、そこからの暗転の部分が特に好きでした。ヴィヴィアンの変貌が痛々しく、過去の部分のヴィヴィアンを知っているとますます可哀想で抱きしめたくなります。細部を楽しむ話だと思うので、どんでん返し!えっ!とか、誰が犯人か!とか、そういうものを求めている人には違う物語だと思いました、私はおおいに楽しめましたが、ゴダード節を。シメが非常に巧みです、満足感とともに本を閉じました。
読了日:11月24日 著者:ロバート・ゴダード
欺きの家(上) (講談社文庫)欺きの家(上) (講談社文庫)感想
ほんと、久々のゴダード。そしてこの物語、ゴダードらしい過去と現在が交錯し、そこにきらめくような青春の恋愛の話、が絡んでいるミステリで楽しんで読みました。ミステリといっても、現在のぱぱっと進んでいくミステリではなく、ゴダード時間とも言うべきゆったりとした時間が進んでいくので好み分かれるかもしれません。しかも何が起こっているか、何が問題なのか、よくわからないのです、主人公のケラウェイとともに読者も(一体何が?)と思いつつ読んでいるのです。3つの時代が交錯して、現在の皆がわかっているだけに、過去がいとおしい。
読了日:11月24日 著者:ロバート・ゴダード
読めよ、さらば憂いなし読めよ、さらば憂いなし感想
本と映画についてのエッセイで面白く読みました。独自の本の切り取り方、物の見方が特に楽しく最初本と映画が混在しているので戸惑ったのですが、最後まで興味深く読みました。最後の柴田元幸さんとの対談もこの本の読みどころの一つだと思います、ここもまた海外本へのアプローチが目うろこのところがありました。この中で、ドラマすいかへの言及がどこに書いてあるものよりも私にすとんと胸の中で落ちました。こういう風にすいかを語れるって素晴らしいです(すいかも傑作ドラマなんですが)惜しいのは、レベッカで貴族の名前が違っているところ。
読了日:11月22日 著者:松田青子
我が家の問題 (集英社文庫)我が家の問題 (集英社文庫)感想
面白かったです。前作に(家日和)続いてのシリーズ物ですが、全くこの巻からでもオッケーでした。小さな出来事に対処していく家庭の人達・・・新婚なのに家に戻りたくない夫の気持ちを描いた甘い生活?は、途中出てくるスタンプラリーとか思い出作りとか(妻側がすることに対しての言葉)がわかってわかって、しみじみ考えさせられました。夫が会社で重要視されてないことに気付く妻の物語「ハズバンド」UFOと川原で交信していると言い放つ夫に対処する妻の物語「夫とUFO」、どちらも笑いながらも妻がいじらしく愛らしく前向きで素敵でした。
読了日:11月18日 著者:奥田英朗
家日和 (集英社文庫)家日和 (集英社文庫)感想
ものすごく良かったです。読後爽快感を感じました。家庭の話なのですが、どの家庭にもちょっとしたきしみのようなものがあります。そのきしみを家庭内の誰かが受け止め、実に明るい方向で受け止め咀嚼し、そして前向きに過ごしていく・・・。時に笑いながら、時に共感しながら楽しく読み終えました。良かったのは、サニーデイと夫とカーテン、前者はリストラされて主夫になった夫の好感度に乾杯、後者は一見ダメな男に見える夫のいいところを見つける妻に乾杯。家においでよは、おしゃれな空間をぶち壊し自分の巣作りをする男の姿に胸打たれました。
読了日:11月18日 著者:奥田英朗
消滅 - VANISHING POINT消滅 - VANISHING POINT感想
物語の骨子は「飛行場の密室の11人で、その人達がそれぞれ何者かわからない中、この中にテロリストがいるのを炙り出していく」という面白いものです。分厚いですが一気に読ませます。きらりと光るところもたくさんあります。が、なんせ人物描写が特徴で押し通しているので(鳥頭とかがらがら声女とか)名前は出ているものの混乱しました、読者側は。あとラストは・・・・ちょい尻つぼみ?かなあ・・・。これね、映像にしたほうが面白い。
読了日:11月14日 著者:恩田陸
君の膵臓をたべたい君の膵臓をたべたい
読了日:11月14日 著者:住野よる
ハリウッド白熱教室ハリウッド白熱教室感想
NHKで映像を見ていたのですが(これまたとても面白かったです)、今頃これが出ていたことに気付いて・・・遅いよ自分。非常に面白いです。特に具体的な映画を引き合いに出し、具体的に理論をつめていくこの方法、わかりやすいし、心にすとんと落ちます。ただの映画論に落ちずに、キャスパー教授の体を張った授業、時には生徒をも巻き込む授業が魅力的過ぎて、自分もこの授業にいるような気にさえなりました。教授の問いかけの答えを見る前に自分で考えたり、これから何度も読み返すことになる本になる、と思います。ただ映像には負けるけれども。
読了日:11月11日 著者:ドリュー・キャスパー,NHK「ハリウッド白熱教室」制作班
ガール・オン・ザ・トレイン(下) (講談社文庫)ガール・オン・ザ・トレイン(下) (講談社文庫)感想
犯人・・・・・もうもうもうもう・・・・・・(怒) 映像化は楽しみです。
読了日:11月11日 著者:ポーラ・ホーキンズ
ガール・オン・ザ・トレイン(上) (講談社文庫)ガール・オン・ザ・トレイン(上) (講談社文庫)感想
冒頭で通勤電車で車窓から見える家を見ている女性レイチェルが出てきて、ただただ偶然にその場所を観察している人、だと思ったら、意味があったのね・・・。三人の女性の視点で進んでいくミステリ。レイチェルとアナのどちらにもいらいらっと気持ちを逆撫でされながら、下巻へ。
読了日:11月11日 著者:ポーラ・ホーキンズ

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