まずは古典のこれを。
今読んでも驚きは残っているし、なんといっても独特のリリシズムが胸を打ちます。
妻殺しの汚名をきせられ死刑囚になった男、が、その人さえいてくれれば無罪を証明できる幻の女を捜していく・・・・


映画化されていますが、原作もまた味わいが深かったです。
年上の美しい女性に対する憧れから愛へ変貌するところ、性別を越えた愛、の行方など読むべきところがたくさんありました。
ラストが私には、とても意外でした、え、ハイスミス?と。




上巻と下巻とテイストがおおいに違う本でした。
一瞬、上巻、官能小説?と思う場面はあるのですが、そこでの描写が下巻に繫がります。
事件が起こった後の犯人達の心の移ろいが実に見事に描かれている心理小説でもあると思いました。

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食べ物にまつわる本、というくくりの二人のエッセイですが、どれもこれも逸品揃いです。
特に、私は角田光代の冷静でいながらその奥に実にエモーショルな感情を読者から引き出すエッセイに強く惹かれました。