2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3022ページ
ナイス数:257ナイス

自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)感想
とても面白く読みました。心理学の本なのですが、練習問題がありそれに自分の中で回答を出して次のページに行くとそこに正解とそれをなぜこうなったかという脳の思考の癖のようなものがわかります、同時にそれがどう心理学で名づけられているかと言うこともわかるようになっています。それぞれの章タイトルが有名作品をもじっているもの、またはそのままのものが多くそこも笑えました(対称の耐えられない軽さ、とか失われた時を求めてとか、高慢と偏見とか)。自分の脳の動きってわかっていると思っても曖昧だったのだなあ・・・・
読了日:2月29日 著者:池谷裕二
鏡の国のアリス (新潮文庫)鏡の国のアリス (新潮文庫)感想
連続で読んでみて、こちらの方が慣れてきたせいもあるのだろうけど、私は好きかもしれません。チェスが基盤になっていて(そこはおおいに不思議~とは違う)、それはそれはハチャメチャな出来事が繰り出されていく、というのは不思議~にも通じるのですが、最後の方で話がまともにアリスと通じる白の騎士(騎士なのでチェスの駒)が貴重な存在です。ハンプティダンプティ、双子、ぐるぐる回ってしまうお茶会など印象深い場面も多々ありました。アリスが途中で、自分の今の状態が王の夢の中?と自問自答するところが非常に面白く思いました。
読了日:2月29日 著者:ルイスキャロル
不思議の国のアリス (新潮文庫)不思議の国のアリス (新潮文庫)感想
ディズニーとか子供向けは知っているけどちゃんとしたのは読んだことがないなあ・・・と思って手に取りました。穴に落ちていくところが長いのでまずびっくりして、そのあとも言葉遊び、ナンセンス荒唐無稽な出来事の数々、次々と出てくる生物と読み進めました。ナンセンスがやや苦手な私としては、途中でうっと詰まったところも多々ありました。この本、たくさんの訳が出ていますが、大好きな矢川澄子訳というのと、あとテニエルではない金子國義の魅力的な挿絵に惹かれ新潮文庫にしました。
読了日:2月29日 著者:ルイスキャロル
Xのアーチ (集英社文庫)Xのアーチ (集英社文庫)感想
難解、だと思います、少なくとも黒い時計の旅より。でもこうしてメモを取りつつ読み終わってみる、とエリクソンの幻視が非常に楽しかったということに気付きました。時制が飛び、人も輪廻転生のようにあらゆる場所に出てきます。最初は美貌の黒人奴隷のサリーが、トマス・ジェファーソンの愛人になる、そして奴隷制のないパリに一緒に行って、パリに残るかトマスと行動を共にするかという二者択一を求められます。このあと、場所と時制の転換点があり、未来都市に行くのです。最後は混沌としているベルリン。どこにもサリーがいてラブがありました。
読了日:2月29日 著者:スティーヴエリクソン
部屋 下・アウトサイド (講談社文庫)部屋 下・アウトサイド (講談社文庫)感想
監禁という重いテーマもあるのですが既存の監禁物とは違います。そこでの残虐非道な監禁というよりも、その後、がとても大きなテーマだと私は感じました。見るもの聞くものが全てはじめてというジャックの無垢な心がこちらにぽんと飛び込んできます。当たり前と思っていたものが全てジャックの眼と耳を通すと新鮮で驚きに満ちたもの、に映ってくるのです、自分自身も新たな目で外を見たくなります。上巻に小さくインサイド下巻にアウトサイド。ラストで、アウトサイドにいるママとジャックとのお互いの精神的分離の姿にもおおいに胸打たれました。
読了日:2月29日 著者:エマ・ドナヒュー
部屋 上・インサイド (講談社文庫)部屋 上・インサイド (講談社文庫)感想
映画になるというので(そして予告の映像がとても良さげ)読み始めました。事前情報が入ってしまっているので、最初のほうの語りがどういう状況かというのがわかってしまっているのが我ながら惜しかったです。けれど、それがわかっていたとしても。一人の男の子ジャックとママがある部屋にいて規則正しい生活をしていて、勉強もして体操もして、ご飯も食べて。なんだか楽しそうでというのは上巻でとても伝わってきました。大好きなママと一緒の楽しい生活は絶望と隣り合わせで。映画のライフ・イズ・ビューティフルを強烈に思い出しました。
読了日:2月29日 著者:エマ・ドナヒュー
真実の10メートル手前真実の10メートル手前感想
ジャーナリストの本質を問うていたような王とサーカスに通じるミステリ短編集。小気味良いテンポで進んでいく物語がどれもラストに至る道筋で、はっとさせられました。いつでも太刀洗万智の目が澄んでいるのです。表題作は真実を色々な物から探り当てていくシャーロック・ホームズのような過程が読ませます。「正義漢」も大好きで電車の飛び込みの場面から始まり、その視点が変化する面白さを味わいました。「ナイフを失われた思い出の中に」はミステリそのものもですが、太刀洗と行動を共にする人に注目しました。「名を刻む死」も心に残りました。
読了日:2月18日 著者:米澤穂信
羊と鋼の森羊と鋼の森
読了日:2月18日 著者:宮下奈都
少女の時間 (創元クライム・クラブ)少女の時間 (創元クライム・クラブ)感想
ちゃんと殺人事件もあるミステリなのですが、兎にも角にも永遠の38歳の柚木草平の格好良さが前面に出ていて、なぜ彼がモテモテなのかというのが痛いほどわかりました。本当に素敵。会話も素敵だし佇まいも素敵だし、美女に囲まれる柚木草平にぼーーーー。娘の加奈子ちゃんも永遠の12歳。もうこれだけでこの小説読んだ甲斐が私はありました。ただ、ミステリ部分については、ちょっとだけ浅いかなあ。あ、でもそれはもういいんです、草平ちゃんがいれば!ぼーーーーーー。シリーズで読み落としている作品があるので是非読みたいと思いました。
読了日:2月15日 著者:樋口有介
消滅世界消滅世界感想
最初この世界面白い!と冒頭から少しの間のめりこむようにして読みました。が、途中で失速・・・、ごめんなさい。夫婦で関係を持つのが近親相姦の世界、二次元のものを愛するのは正当な行為、子供を人工授精で生む、ちょっとだけ現在とずれた世界なのですが、現代世界ともちょっとだけリンクしていることが多く見受けられます。ただ、次々とこの世界の「決まりごと」が出てくるあたりで妄想についていけず、ラストの方で唐突に(と思える)新しい実験都市が出てくるあたりで、は?唯一正常と思われるお母さんの末路も・・・なんだか・・・。
読了日:2月12日 著者:村田沙耶香

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