評価 4.7

写真に感動すら覚えた。
図書館、と思って私がイメージしている図書館とは何て違うんだろう。
なんて自由なんだろう。

ラオスの象が運ぶ図書館は、泣ける。
象が文字通り本を運んでいるのだが、その本を見つめるはだしの子供たちの目の輝きと言ったら。
これと同じで、船の中の真剣に本を読んでいる子供たちのバングラディシュも泣けた。
なんせ船べりに座って読んでいるのだ、電線に止まる雀たちのように。

アメリカの電話ボックスを図書館にするアイディアも素晴らしいと思った。
図書館って本を確保しておく場所だから、雨風から守る原則がなければならない(人がいない限りは)
こんな図書館は考えたこともなかったが、考えてみれば、電話ボックスって確かに雨風をしのげる。

カンザスのこれは普通の図書館だが、普通じゃないところは駐車場の外壁が本の背表紙になっているというところだ。
なんて粋なんだろう!
しかも本のタイトルを見てみると、キャチー22とか、華氏451度とか、沈黙の春とか、なかなか渋いタイトルが並んでいる。
これもまた地元利用者が決めたようだ・・・

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この本、図書館を見るというよりも、図書館をめぐる人たちを見る、というような雰囲気の本だった。
どんなに本が読まれているか。
どんなに普通に本を読むことが幸せなことか。
そういうことに気付かせてくれる一冊だった。