2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4399ページ
ナイス数:281ナイス

SFのSは、ステキのSSFのSは、ステキのS感想
楽しい~!池澤春菜なのでほとんどSFまみれの本ですが、本の話だけではなく彼女の日常もまた描かれています。SFの知らない本が出てくるとばしばし読みたくなるし(そして一緒に笑いたい、引用で多分笑いがあるんだけど知らないのは笑えないという悲劇が)読んでいる本だと、そうなのよそうなのよ、とほっこりしていました。何しろ註(用語解説)が素晴らしくてじっくり読ませていただきました。いい意味でのオタクワールド全開で、彼女らしさの溢れた軽妙な文章でした。乙女の読書道も楽しいけど、COCOさん付きもいいな!ピンクの紙も重要!
読了日:5月30日 著者:池澤春菜
古城ゲーム (創元推理文庫)古城ゲーム (創元推理文庫)感想
読ませはするし、若者達が14世紀を疑似体験する体験型ゲームに入る、という魅力的なストーリーなのですが。どちらかというと、ミステリ部分は薄いと思いました。それぞれの若者が秘密を抱えていて、それが大きくこの物語に関係していきます。あるところで意外な真相はわかるのですが・・・そして私はごめんなさい、乗り切れませんでした。決してつまらなくはないんだけども!も!
読了日:5月30日 著者:ウルズラ・ポツナンスキ
バトル・ロワイアル 下   幻冬舎文庫 た 18-2バトル・ロワイアル 下 幻冬舎文庫 た 18-2感想
クラス内のお互いの立ち位置、知力、体力、人望のようなものが全てこの殺戮ゲームに関係しているというところが非常に読ませました。特に秋也グループは思わず頑張れ!と応援したくなる三人組。女子委員長のグループの場面は印象的でこの話の中でも際立っていました。三村班と秋也班が合体すればなあ、とずうっと思っていました。桐山の怖さがひたひたと迫ってきました。杉村の切ない話も大好き。ただ、文章とか、人によってあと一歩内面を描いてほしいという人がいたり、難はある作品だと思います。でも作品から熱のようなものが伝わってきます。
読了日:5月25日 著者:高見広春
バトル・ロワイアル 上  幻冬舎文庫 た 18-1バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1感想
初めて読みました。そしてとても面白かったです。ただただスプラッタ的に人が死んでいく話、と思って敬遠していたのですが、実はSF学園小説であり(架空の国の架空の統治になっている)、中学三年生の子供達のそれぞれの背景などが際立ってぐいぐいと読み進めました。修学旅行中にバスごとの拉致である島に来た一つのクラス。そこで殺戮を始めろと言われる。今の目で読むと、ハンガーゲームに似ているとも思いましたが、大きな違いは、これは『日常生活を知り尽くしている教室の子供達』がお互いに殺戮しあう話だ、ということだと思います。
読了日:5月25日 著者:高見広春
太陽がいっぱい (河出文庫)太陽がいっぱい (河出文庫)感想
贋作の前に再読。この話、アラン・ドロンの映画と比べると、きっちりトムがゲイであるというのを打ち出している、とまず思いました。トムのディッキーに対する屈折した愛憎の思いが心理描写として非常に細かく描かれていて物語としての厚みがありました。白眉は、これは映画でも印象深い場面ですが、洋服ダンスからディッキーの服を着て自分に見惚れる場面です。ここをディッキーに発見され気持ち悪がられる、一つの分岐点だと思いました。またマージの存在も大きく、彼女がいるがためにトムになったりディッキーになったり。ラストに唖然。
読了日:5月22日 著者:パトリシアハイスミス
十五歳の課外授業 (集英社文庫)十五歳の課外授業 (集英社文庫)感想
なんだかっ!理解できたのでしょうか、私。この作者の作品いつもいつもこういう感じで自分の中で終わっています。つまらなくはないのです、一種の青春物語で、恵まれた環境の十五歳の卓郎が非の打ちどころのない美人女子に愛されるという男子にとっての夢物語です。その青春部分に、冴えない教育実習生が来るというところから話が展開していきますが、後半ぐるっと話が変わっていきます、そして卓郎も変わっていきます。ミステリ要素もあり。メッセージ性もあり。が・・・下ネタっていうか下半身っていうか、そうところが多いのが私はちょっと。
読了日:5月22日 著者:白河三兎
ロマンティックあげないロマンティックあげない感想
とても面白いエッセイでした、私には。折々に大爆笑し納得しつつ読み終えました。著者がいい意味でオタクなのです。フィギュアスケートを見ていてのちょっとした考察、映画のマッドマックスへの愛、ある舞台への中毒っぷり、そして最初と最後に出てくるテイラー・スウィフト愛。映画とか海外ドラマとか本とかファッションとかそういうものに目が向いている人なら、わかるわかる!の連続だと思います。前の本についてのエッセイも楽しかったし、ここで著者の小説(英子の森、スタッキング可能)をもう一度読んでみたい、と強く強く思いました。
読了日:5月15日 著者:松田青子
世界の不思議な図書館世界の不思議な図書館感想
奇妙な感動すら覚えました、色々な不思議な図書館に。普通の図書館も勿論含まれていますが、ラオスとかバングラディシュなどの開発途上国の図書館も含まれていて、本を運ぶのが象だったり船だったりしているのを見て、そしてそこで目を輝かせている子供達の姿に涙が出ました。またアメリカの電話ボックスの中の図書館とか、カンザスの図書館の駐車場の壁が本の巨大な背表紙とか(セレクトが非常に良い)、面白く見ていました。図書館、を見るというよりも、その周辺で図書館を楽しく使う、真剣に本を読む人たちの姿に心打たれる、そういう本でした。
読了日:5月14日 著者:アレックス・ジョンソン
教場2教場2感想
面白く読みました。教場という警察学校の話に私自身が前の本から比べると慣れたからかもしれません。風間という厳しい教官がなにも見逃さないのがお見事で、話は警察学校の内部の話なので見えにくいのですが、日常の謎系だと思います。ただ非常に苦い味わいの結末もあります。厳しい世界で鍛え抜かれた警察官の人たちの姿がくっきりと浮かび上がります。医師から転身した桐沢という異色の経歴の持ち主が群像の中で何度も出てきてひときわ目立ちました。まだ風間のこれまでの経歴の謎というのは出ていないので、楽しみにしています!
読了日:5月14日 著者:長岡弘樹
GONE ゴーン 下 (ハーパーBOOKS)GONE ゴーン 下 (ハーパーBOOKS)感想
ゴーンシリーズの第一弾ということで、ここで終わりというのが悲しいです・・・続編お願いします・・・。善側のサムの苦悩と段々増していく指導力を見るのが楽しみで、天才少女アストリッドが自閉症の弟を庇う姿に涙し、ケインの邪悪さの源って何だろう?と思い、ドレイクにおののき、クインの人間らしい心の揺れ動きに心奪われ、拒食症のマリアが子供達を見る姿に涙し(この子大変だと思います・・・)、あの二人の過去にはいったい何があったのか、原子力発電所のあるこの町に何が起こったのか。知りたいものです。
読了日:5月6日 著者:マイケルグラント
GONE ゴーン 上 (ハーパーBOOKS)GONE ゴーン 上 (ハーパーBOOKS)感想
小松左京のお召し、を思い出しました、同時に、アンダー・ザ・ドームも、蠅の王も。ある日学校で突然大人が消滅してしまい、子供だけの世界に。当然善側の子供と悪側の子供との間で闘争が起こり、階級社会が出来上がって・・・・。プラス、様々な超能力を持つ子供達の苦悩というのも語られていて読ませます。登場人物の中で淡々とマックでバーガーを作っているアルバートの姿にいつも癒されました。下巻に続く。
読了日:5月6日 著者:マイケルグラント
忘れな草 (創元推理文庫)忘れな草 (創元推理文庫)感想
丸美中毒なのでしょうか・・・私。雪の断章から二冊目。必ずしも読みやすいとは言えないし後味悪いのですが・・・。ここでは二人の少女(またしても孤児!)が大企業の継承権をめぐっての駒にされている物語です。突っ込みどころは大いにあって、こんな所に軟禁状態でいいのか、とか、クールな高杉の立ち位置は微妙、とか。でもでも、雪の断章のトキさんがこう考えていたのかというのが再登場で見えているのと(同時進行です、雪断と)、私のご贔屓史郎さんが後半で思いもかけぬ登場をするので、そこで満足。
読了日:5月6日 著者:佐々木丸美
カエルの楽園カエルの楽園感想
カエルが主人公の寓話。
読了日:5月6日 著者:百田尚樹

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