評価 4.4

ゆゆこ・・・よくわからない。
最後の部分がよくわからない、と書いておく。
誰かに横に座って、じっくり解説してほしいほどよくわからない。
とりあえず自分がこうなのか?と思ったところを自信なくネタバレに書いてみるが・・・・

・・・・・
話は、

大学受験を控えた一人の男子、濱田清澄が全校集会である一人の女子を見たのが始まりだ。
その子、蔵本玻璃(くらもとはり)はほぼクラスの全員から紙つぶてを投げつけられていた。
それにはシネの二文字が。
そおから清澄の活躍が始まる、常に気にかけてあげ、1年生のクラスに行って彼女を守る。
下駄箱をチェックしては上履きがあるかどうか探してあげる。
しかしある日、
下校の途中のある場所のトイレで、上から水をかけられて閉じ込められている玻璃を発見した。
いじめは行きつくところまで行っている。
そして玻璃自身にも何か秘密が・・・・


この物語、いじめの物語に最初は見えた。
壮絶ないじめから守ってくれる男子と、いじめにあっていて口もきけない女子が見事に立ち直っていく話と見えた。
ところがあるところで、反転する。
学校内のいじめは実に小さなことだったのだ。
玻璃そのものにある大きな問題があった。

正直、前半は読むのが辛い、こういう文章の法則にも慣れていないし(ああああああああああ!と叫ぶとか、地の文章でガクガクガク!とあるとか、やたら会話文に!と・・・・が多いとか、UFO?とか、真っ赤な嵐、って?とか)、内容的にも辛いいじめの話だ。
後半、もっと壮絶な事実が分かってきてここで、ある作品を思った→桜庭一樹の砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

この中で、単発でしかものを言わない尾崎姉妹がいいなあ・・・と思った。
この姉妹、もっと出してほしかった。
あと、親友の田丸、こいつもいい奴だ!

・・・
そしてラスト20ページ。

どういうことだ。
私が思っているこの解釈であっているのか?と実に心もとない気持ちに襲われた。

以下ネタバレ(わからないので、ネタバレというか自分なりの解釈です)

・蔵本玻璃は、学校でいじめにあっていたが
それよりも家庭内暴力で、父親に壮絶な虐待を受けていた(体全体痣だらけ)
おばあちゃんがいる、と言っていたが、おばあちゃんは既に父に殺されて湖に沈められていた。
そしてそれを知った清澄が湖に行って、おばあちゃんの入っていると思われる鞄を引きずりあげる。
ところがそれは出て行ったはずの「母」の鞄だった。
つまり、

父は、祖母、母、の二人を殺していた殺人鬼であった。
そして玻璃を虐待していた。

・玻璃は、父親を清澄にかかわらせないようにするが、父親は追ってきた。
そしてゴルフクラブで

玻璃と清澄を殴りつける。
死んだと思った血に染まった玻璃は、隙を見て父親を撲殺する。

・・・ここまでが普通の流れの中の話

・上の最後の段階で
清澄は病院にいる。そこに「母と別れた父親が」飛んでやってくる。
つまり、この清澄は、冒頭の方で「僕のお父さんはヒーローで水の中から人を救った」という死んだお父さんを持つ男子とは別の人ということだ。
そしてこの病院の清澄の行方は何も書かれていない。
同時に、この段階での玻璃の生き死にもわかっていない。
(ここまでは合ってると思います。
このあと、わかりません)

・・・・このあと。

・(多分)清澄は回復して学校を卒業する。
そしてこの大事件を受けて、名前を変更して、街を去る。
同じことを玻璃もする(生きていたらしい)

・しかし運命のいたずらで、二人は名前を変えたまま再会する。
そして結婚する。
玻璃(この場合は名前が変わっているのだろうが、とりあえず玻璃で)と清澄と清澄のお母さんは生き残っている。
全ての事情を知りながら。

・そして清澄と玻璃の間に子供ができる、玻璃のおなかの中に。
臨月の玻璃を連れたドライブで、自動車事故にあってしまう。
そこで沈みゆく車から玻璃を救い出したのが清澄。
これが、

冒頭の「水の中から人を救い出したヒーロー」
と一致する。
なので、

5ページから6ページは、玻璃と清澄の子供に、玻璃が真実の物語を語っているところ。
7ページから20ページは玻璃と清澄の子供が、自分の部屋で両親を思っているところ。
そして21ページは、清澄そのものの話(同時に清澄と玻璃の話でもある)。
301ページから309ページまでは、玻璃と「成人してテレビリポーターになった息子」の話。
310ページから311ページは、冒頭の1の場面とリンクしていて、清澄玻璃の息子の学生時代の話(ここで笑っているのは子供を産んだ玻璃、父さんがいるというのは心の中にいつまでも)