2016.07.21 珠玉の短編


評価 4

私には合わなかった・・・申し訳ない。
楽しめる人はたくさんいると思う、そういう人にこの本が届きますように。

タイトルから珠玉の短編が並んでいる、とまっとうに考えてしまったが、そうではなく、これはおおいなる諧謔と哄笑の世界であって・・作家の余裕のある遊び、というような短編が11並んでいる。
川端康成文学賞受賞作「生鮮てるてる坊主」も含めて入っている(一人の全く違うジャンルの作家が、ある日珠玉という言葉に取りつかれてしまった物語だった。
しかも、彼女のペンネームが・夏耳漱子・・・・)
こういう作品群って笑えないと(くすっとでも)大変読んでいくのが辛い。
読みがたい文章でもなく(文章は山田詠美は天才なので)、一つ一つの作品が話がつまらないわけでもなく、語り口も変化しているので退屈でもなく。
でも決定的に、この黒い笑いのようなものが私にわからなかった、ということが障害になった。

・・・
受賞作の生鮮てるてる坊主は、ゆがんだ三人の夫婦を交えた関係性を面白く読んだ。
妻の虹子よりも夫の方と仲良くしている親友奈美。
その関係が続いてきたが・・・・