評価 4.9

笑った笑った笑った・・・
笑った後にしんみりとした、佐藤愛子がいなくなったら寂しくなるだろうなあと。
いつまでもお元気でいてほしいと心から思った。

怒りの愛子節がもう懐かしすぎる。
そうなのだ、この人、いつも怒っていた。
怒っているけれど、それが理不尽な怒りではなくまっとうな怒りだからこそ笑えて共感できるのだ。
ともに彼女と怒って笑って、という気持ちに私はさせてもらえる。
ネット上で怒ってる人、批判している人って今の時代多いけれど、佐藤愛子のような共感を持てるユーモアのある怒り方は達人業で、こういうのはついぞお目にかからないのだ。
大上段に構えるでもなく、ただ普通の感覚で言っているのに・・・。

ついでにお嬢さんの話も出てくるが(もう55歳とは!!)彼女との本もたくさんあって楽しんだので懐かしくてたまらなかった。
同居なさってるのだなあと。
しんみりと知り合いの人の話を聞いているような気すらしてきた。

この中で、トイレの流す方法(外での)についての文章は、自分も経験しているのでとてもわかった、場所によって流す場所が違うので(そしてとてもわかりにくいところがあるので)、非常用を引っ張る気持ちがわかる。
グチャグチャ飯を与え続けた話も笑いながら泣けたのだった。

・・・
年を取るということ。
耳が聞こえにくくなり、自分の老いを見つめはっとすることも多いということ。
この全てを受け入れて戦ってる愛子さんに拍手を送りたい。
そして92歳で頭が冴えているというのはこんなにも素晴らしいということを改めて思ったのだった。