評価 3.9

兄嫁に懸想するミステリというだけ知っていて読んだのだが・・・

兄の失踪に始まり、結婚しているのも知らなかった新婚の兄嫁が兄を探すのに弟に手伝ってほしいと申し入れる・・・
兄と弟は義理の兄弟であり、父が違う。
生育状況も違う。
そして財力のある矢神家の跡取りとして弟は期待をされ、連れ子の兄は獣医の道をたどる・・・
在学途中で母が亡くなるのだが・・・


相変わらずとても読みやすい。
ごちゃごちゃしているような人間関係でも東野圭吾の手にかかれば、だれがだれか面白いように頭に入ってくる。
そこは本当に優れていると思う。

けれど・・・
話は、この話そのものにも出てきているけれど、ゼロの焦点と出だしは似ていて、でも、探していく過程は(探しているの?)というような探し方であって。
そもそも兄嫁に惹かれている弟が薄気味悪く感じた。
この獣医の医院の助手の女性の意味深な発言は何か?とずうっと思っていたが、それはたいしたことではなく・・・彼女と関係があるわけでもなく・・・これは何だろう?

途中のサヴァン症候群も・・・・わかったがわからないような・・・・
絵もわかったようなわからないような・・・
内容的にはわかったのだが、ミステリとなるとこれまたとても引っかかるものがあったのだった。
加えて、アイアイサーとか今どきの人が言うだろうか、かなりの年齢の人でももう言わない言葉だと思うけれども。

以下ネタバレ
・兄嫁は警察官であった。

・順子叔母の夫が、母の死に関係していた。

・人体実験?猫の実験?
途中で理系の話が入ってくるが、これがまた・・・そこだけ浮き上がっているような・・・

・全体に設定があまりに無理やりみたいな感じもした。

・かつての家が本当はあった、という事実も驚きはしたのだが・・・・
なんで見に行かなかったのか?