2016.12.06 カムパネルラ


評価 4.8

なんだか途中までは震えるほど大好きで、読み進めていたのだが・・・
途中でこれがそこまでで提示されている出来事ではなかった、というあたりからやや失速・・・したのだが、後半また面白いなあといろいろな感情に取りつかれながらも読み終えたのだった。

なんだか暴走という感じがしたのだった。炸裂?
宮沢賢治の銀河鉄道の夜、をもう一度読んでみないとなんともだ。
読んでみるということではなく、読み込まないと、なのかもしれない。

メディア管理庁が出てくる。
宮沢賢治は改稿に改稿を重ねていた銀河鉄道の夜を、彼の死の直前まで。
銀河鉄道の夜の第三次稿と第四次稿の改変の小説をモチーフにしたSFだ。

・・・
まず母の死が現実にあって、彼女が死ぬ直前の希望により、賢治ゆかりの川に流すという主人公の物語から始まる。
母は賢治を研究する研究者であった。
そして幻の第4次改稿版の存在を訴えていたが、それを当局に目をつけられ拷問される。
なぜなら、ここは宮沢賢治の銀河鉄道の夜を使って思想統制をしようとする世界だから。

彼はなぜか、列車の上にある人の生首を見る。
そしてどこで停車しているかわからないような夢のような状況に入り込んでいく。
更には、なぜか彼はジョヴァンニと呼ばれ、殺されたのはカムパネルラらしい。
自分の認識とは全く違った世界に入ってしまったジョバンニ。
彼はタイムスリップしたのだ、と思ったのだった。
そしてここはパラレルワールドの世界だとも。なぜなら、、、

ここで、宮沢賢治の死んだ年がまず違っている。
また、死んだとされている妹のトシは生きていてその娘までいる。
自分はジョバンニと周りから目されていて動かしようがない事実のようだ。
探偵風野又三郎が出てきて・・・・

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後半、タイムスリップではなくもっともっと国家的な陰謀ということになってくるのだが・・・
このあたりでかなり私は振り落とされた気持ちだった。
風呂敷が大きすぎて・・・・