2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:5137ページ
ナイス数:384ナイス

猿の見る夢猿の見る夢感想
一気読み。なーにがみゆたんだ!と主人公の薄井に苦笑しかありませんでした。家族がいて、愛人がいてそして更なる愛人を求めて・・・どこまで元気なの、この男は・・・(苦笑)保身の気持ちが強いながらも前半会社家庭愛人と意気揚々としていますが、中盤から詰んでいきます全てに。右往左往するその姿に哀れを感じながら、薄井は全ての人の中に形の大小はあるにしろ、いるんだろうなあとも思いました、それを描く桐野さんがやっぱり巧いです。ただ、占い師の位置がよくわからなかったのと、遺言書の扱いがこれだけは笑えなかったです。

読了日:12月23日 著者:
【Amazon.co.jp限定】 ホグワーツMAP付き ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版 (ハリー・ポッターシリーズ)【Amazon.co.jp限定】 ホグワーツMAP付き ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版 (ハリー・ポッターシリーズ)感想
とてもよくできていると思いました。最後まで楽しめました。ハリーの息子アルバス(屈折してる!)とドラコの息子スコーピウス(なんていい奴!)の友情物語でもあるのですが、しっかりとしたSF仕立ての脚本になっていました。結構複雑なのでよくやったなあと感嘆の思いが。過去に戻るので過去の懐かしいメンバーも勢ぞろいして現在と過去が同時に楽しめる感じでした。小説を読みたいという気持ちもありますが、これだけのレベルだったら脚本でも十分満足します。ただ・・・長太郎の訳はちょっとないなあとそこが惜しかったかなあ。
読了日:12月23日 著者:J.K.ローリング,ジョン・ティファニー,ジャック・ソーン
ドウエル教授の首 (創元SF文庫)ドウエル教授の首 (創元SF文庫)感想
再読。ロシアのジュール・ヴェルヌと言われている著者が書いた長編SF小説。タイトル通り、ドウエル教授の首が生きてしゃべってと前半は静の部分、後半になると全く色合いが違って活劇のような展開になります。
グロテスクな部分もあるので人を選ぶとは思いますが。解説の犬の話に驚きました。
読了日:12月23日 著者:アレクサンドル・ベリャーエフ
二人のウィリング (ちくま文庫 ま 50-2)二人のウィリング (ちくま文庫 ま 50-2)感想
自分の名前を騙る男を追いかける、奇妙なパーティーに出くわす、殺人事件が起こる、パーティー会場の誰もが犯人になりえる状況、トリック、そして被害者のなぞめいた言葉「鳴く鳥・・・・」。導入部から解決までお見事の一言。大好きです古典的なこういうミステリ。途中の文学的引用も楽しくて!発表の時代(1951年)ということを考えると比較的早く犯人は特定できるのですが、なぜ?とかどうやって?とかこれは?とかそれでも謎が続いているところが素晴らしすぎます。そして今でもこれって(特にバーディタ嬢)ある問題だと思いました。
読了日:12月15日 著者:ヘレン・マクロイ
熊と踊れ(下)(ハヤカワ・ミステリ文庫)熊と踊れ(下)(ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
非常に満足の一冊。今年の一冊かも、ミステリ的にも。強盗犯ではあるけれど知能犯でもあるので、強盗のやり方とか練習方法の綿密な描写も面白かったし、現在が語られ過去がまた語られ、しかも追う側の警部もまた暴力という過去に苛まされている、という二重構造の話でもありました。レオが幼い三男を助けていた姿も忘れられません。だからレオを憎むことなんてできないんです。そして後半意外な展開に・・・。父と子、兄弟間、恋人、と家族と人間同士の絆の物語でもありました。あとがきを読んで驚きました、知らなかった・・・・この作者・・・
読了日:12月15日 著者:アンデシュ・ルースルンド,ステファン・トゥンベリ
熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
最初の方ちょっと読みづらいです、何が起こってるのか誰なのかよくわからないままの暗中模索状態。けれど!!!150ページあたりから一気に爆発するように面白くなってきます(のでそこまで頑張った方がいいと思います)。三兄弟プラス幼馴染の銀行強盗の話ではあるのですが、過去に暴力に支配された家のことが語られるにつれ、三兄弟の強烈な繋がりを肌で感じて、幼き日々の出来事が現在に至っているというのも痛いほどわかります。読んでいるうちになぜか犯人側に同化している自分がいました。まだ上巻では謎が多々あるのですが・・・下巻に続く
読了日:12月15日 著者:アンデシュ・ルースルンド,ステファン・トゥンベリ
猫と漱石と悪妻 (中公文庫 う 29-4)猫と漱石と悪妻 (中公文庫 う 29-4)感想
軽めのジャブって感じの本。楽しかった~。ちょっと前のドラマを見て興味を持って読んでみましたが、新しい発見とかはなかったもののドラマを思い出しながらところどころでくすり。本格的な漱石の何か、を求める人には違う本なのでしょうが楽しんでこういうのを読んでみたいなあ~悪妻じゃないのになあ~と考えてみたい人には入門書としてよく出来ていると思いました。にしても、癇癪持ちの旦那さんって大変だなあ~。
読了日:12月15日 著者:植松三十里
一冊でまるごとわかるローマ帝国 (だいわ文庫)一冊でまるごとわかるローマ帝国 (だいわ文庫)感想
こういう感じの本、特にローマ帝国ものというのが多くありますが、この本面白かったですとっても。大上端に構えることなく、わかりやすく描いていってくれてローマ帝国の衰亡も目の当たりにしたようでした。なんといっても皇帝のそれぞれのスタンスが目を見張りました。狂気、愛欲、知性が絡み合い戦争があり平和があり、時代が進んでいきます。写真と図版が多いのも魅力的。あまりに頭にさくさく入ったので、この作者の本、もっと読んでみたいです。
読了日:12月15日 著者:本村凌二
望み望み感想
辛い、本当に辛い物語でした。そしてある問いを投げかけられます、自分の子供が犯人側(殺人犯側)でも生きて残っていた方がいいか、それとも死んでいることがあっても被害者側のほうがいいか。これが家族の中で違っている、特に父と母とでは違っているというのが印象的な話でした。自分の進路を心配する妹、加害者だと決めつける親戚、そして周囲の仕事関係者と多くの人たちが色々な立場から考えを持っています。
読了日:12月13日 著者:雫井脩介
静かな炎天 (文春文庫)静かな炎天 (文春文庫)感想
カズレーザーお勧め本(彼のチョイス本どれもいいです)。何と言っても驚いたのが、葉村、四十肩か!と。そこに私は年月を感じました、なんてこったい!不運がやってくる葉村晶探偵が、今回は奔走する姿が印象的でした。表題作がとても面白く、息子を死なせた男の素行調査をしていると次々に違う依頼が舞い込み・・・その真相は・・・というあっという最後のめくれ方が秀逸でした。またラストの聖夜の話はあちこちに依頼され東京中を駆け回る葉村の姿と最後のにんまりに拍手。このレベルで文庫本ってありがたいです。ただ、ややマニア向けかも。
読了日:12月13日 著者:若竹七海
拾った女 (扶桑社文庫)拾った女 (扶桑社文庫)感想
読みやすいノワール小説、金もないアル中の二人のダメ男とダメ女の酔いどれ小説、でも愛情たっぷりの男が織り成す恋愛小説、と思いきや!とても面白かったのですが、何を書いても触れそうです、ある部分に。予備知識ゼロで読むことをお勧めします。再読必至。特に192ページ、よくわからない比喩だったのですが、ああーーと。非常に良かったです。
読了日:12月13日 著者:チャールズウィルフォード
ジュリエット (新潮クレスト・ブックス)ジュリエット (新潮クレスト・ブックス)感想
短編集ですが、なんといってもジュリエット三部作が読ませました。人生における岐路って自分ではその時はわからないのですが、そこを鮮やかに切り取り美しい文章で綴ってくれる相変わらずの手練れのマンローがいました。非常に印象深い列車内でのある出来事、そこから派生する事故、そして運命的な夫との出会い、夫との生活、子供との齟齬、そして成長した子供の行方など、映画にしたら・・・機微のある映画になるだろう、と思うような作品でした(と思ったら映画になっていました)
読了日:12月13日 著者:アリスマンロー
カムパネルラ (創元日本SF叢書)カムパネルラ (創元日本SF叢書)感想
前半、宮沢賢治研究していた亡き母(この世界自体も今の世界ではない世界なのですが)の散骨のために花巻を訪れた『僕』が不思議なワールドにはまり込み、異常な殺人事件に遭遇する、そしてすべてが歪んでいる世界、というところまでは非常にワクワクして読み進めました。が、途中からやや私の中で失速。面白いには違いありませんが、広げすぎのような感じがしました。にしても銀河鉄道の夜、読み返してみたい!!という気持ちはふつふつと。
読了日:12月6日 著者:山田正紀
ジェリーフィッシュは凍らないジェリーフィッシュは凍らない感想
面白かったのです、が。SF設定になっている上に海外名前が横溢、更に国名もU国などそのあたりが読みにくかったです、私には。小型飛行船の発明をめぐって最終確認試験の段階で次々に人が犠牲に・・・しかも密室の中で。ということで、本格ミステリ好きなら吉。構成も謎の魅力も話もとてもよくできていると思いました、そして後半のある一つの質問が非常にパンチがきいてます。ただ・・・動機がなあ・・・とうっすらとそこは疑問。
読了日:12月6日 著者:市川憂人

読書メーター