2017.01.21 円卓


評価 4.9

とっても良かった。
初西加奈子作品だった。

主人公はコッコちゃんという8歳の女の子。
公団住宅で三つ子の姉と暮らしている。
祖父母、両親と大家族の中みんなに愛されているコッコ。
孤独に強烈にあこがれている小学三年生。


なんといっても、コッコちゃんが元気がよくいきがいい。
ぴちぴち飛び跳ねている魚のようだ。
独特の関西弁が満ちていて、この世界を作り上げている。
クラスの中でちょっとかわいい女の子が眼帯をしてきた、それにあこがれるコッコの姿とか抱きしめたいほどかわいらしい。
ジャポニカ(!)に大切な言葉を書いていくコッコ。
クラスで生き物を飼いたいのでその飼いたい気持ちを演説するコッコ。
家族がまた増えることに微妙な感情を持つコッコ。
ちょっと笑えてちょっとほろっとくる物語だ。

そして、吃音のあるぼっさん造型が素晴らしい。
彼の言葉一つ一つが心にしみわたる。
このことに気づいている唯一の大人に、円卓全体でとても重要な役割(に見えないのだが)のコッコの祖父がいる。